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2023年度の反省と2024年度の活動計画

 早くも4月も終盤です。4月はNPOで3回目、会社で2回目の決算月です。今回のこのnoteでは、会社とNPOの決算を終えた感想や、すでに始まっている2024年度の活動計画について書いてみたいと思います。
 弓削島「ゲストハウスみちしお」の運営にあたって、合同会社みちしおプロジェクトを設立し、法人として運営しています。会社の事業年度は、4月1日から3月31日まで。会社を設立した2022年度が1期目となるのですが、上島町役場での地域おこし協力隊の任期中でもあったため、初年度の営業日はほとんど無く、今年3月末までの2023年度が実質的な営業1期目でした。
 空き家の整備と利活用を目的に活動するNPO法人かみじま町空き家よくし隊でも、同じ4月1日から3月31日までを事業年度としています。さらにぼくは、弓削島でイノシシの狩猟に活動する人たちの団体である弓削イノシシ捕獲隊の会計を務めていて、こちらも3月31日が年度末、4月が決算月でした。いまぼくが住んでいる上島町では、3団体の会計処理で4月が終わってしまうことが、恒例となってしまいました。このnote記事では、弓削イノシシ捕獲隊には触れずにおいて、会社とNPOについてをご報告します。

 まずは、ゲストハウスを運営する、みちしおプロジェクト。予測通りではありますが、赤字です。経営者であるぼくが会社にお金を貸し付けて、なんとか会社をまわしています。担当していただいている税理士さんと相談をしまして、初年度は役員報酬額を適当に決めてしまったので、今期はその額を大幅に引き下げることにしました。これにより、社会保険など納める額の節約を期待できます。こんな当たり前のことでも、やってみないとわからないことですね。初年度からそうすればよかった、と思ったことでした
 宿の運営での2023年度の最大の反省点は、宿を休み過ぎたこと、です。宿の休業日は、予約サイトで自由にコントロールできます。2023年度には、NPOのイベントや、関わっている高井神島のため、休業日を多く設定しました。休みを設定すると当然、宿の売り上げは下がります。NPOや高井神島のために多く活動したことは、やってみたかったことではあるので後悔はしていませんが、今年度には特に時間というリソースを、宿の運営の方により多く振り分けてみたいと思っています。そのことで次の年度末にはどのような結果になるのか、確認します。

 設立間もないNPOの活動原資は、NPOを対象とした10分の10(全額対象)の補助金・助成金です。2事業年度前の2022年度には4つの助成金をいただいて、さまざまな事業にチャレンジできたのですが、それらの事業ごとの会計をひとつに統合する作業において、ぼくの会計業務の負担がとんでもなく大きかったことに懲りまして、2023年度には比較的に額の大きなひとつの助成金に絞ることにしてみました。ですが、額が大きいということは、その分、その額を使うために活動しなくてはいけない活動の量も大きく、「言い出しっぺ」であり企画者のぼくが、かなり時間を費やして活動していく必要がありました。その分、宿の運営・経営に振り分ける時間が少なくなりました。
 2024年度は、さらに反省をしまして、申請をして、助成いただけることになった助成金の額は前年度の約1/7です。その活動量も前年度の1/7でいいのかな、と見込んでいます。本年度のNPOの活動へは、日本離島センターから助成金をいただけることになりました。この活動についても、また稿を改めまして、報告させていただきます。この事業にも、とてもわくわくしています。ほぼ、ぼくの趣味、と言ってしまってもいいような内容です。協力隊の任期中にやりたかったことでもありましたが、時間切れでペンディングとなっていました。

 宿の方で2024年度にやってみたい施策のひとつが、アジアからの誘客です。アジアと言いましても広いので、最初の対象国/地域として、台湾にしました。このために資金面で、すでに商工会の補助金を申請しており、幸いにも交付が決定しています。ゲストハウスみちしおの顧客のおよそ半分が外国人なのですが、そのほとんどが欧米人であり、ここにアジアの外国人を安定的に誘客できれば、さらなる稼働率の上昇、売上の上乗せを期待できるのではないか、というシナリオです。この補助事業は、昨年12月中にスタートしており、本年7月末までに完了させる必要があります。
 本年1月は、この「台湾からの誘客」事業の下準備に費やしました。2月はその月末が、助成金をいただいたNPOの事業の報告期限であったため、報告書作成、特に会計業務にかなりの時間が割かれたのですが、それも2月末で完了しました。3月には、また少し時間ができたため、これまで作れていなかった宿のフライヤーをハガキのサイズで作成して印刷し、尾道や今治の各所に設置をお願いする、ということを始めました。そして今年度に入った4月は、会社、NPO、イノシシ捕獲隊の会計作業で、ほぼ終わってしまいました。そして今、ようやくこのnote記事を書いている、という次第です。
 宿への「台湾からの誘客」という事業は、一事業者でどこまでできるのか、何ができるのか、すべてチャレンジの、とてもわくわくする事業です。いい結果が出れば、フォーマット化して、韓国やタイ、インドネシアなど、他のアジア諸国にも展開していけるかもしれません。この事業についてもまた稿を改めてご報告いたします。

 宿を「サイクリストの宿」として個性化しているのですが、ぼくの宿は上島町、つまり「ゆめしま海道」に立地していることから、ロードバイクでのサイクリングの本場である「しまなみ海道」との差別化を図るために、のんびりと走る「ポタリング」あるいは「散走」の拠点となる宿、として再定義しました。ゆめしま海道をポタリング/散走の場所として社会的認知を向上させるため、愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科の渡邉敬逸准教授と協働で、ポタリング・マップを制作するプロジェクトを今年度に行うことになっています。渡邉准教授との共同プロジェクトは、高伊神島での2022年度・2023年度につづいて3年目となり、感謝しかありません。このプロジェクトの進捗についてもまたここでご報告させていただく予定です。

 2024年度には、宿/会社の黒字化、という大きな目標があり、そのために「台湾からの誘客」と、上島町の「ポタリング・マップ」制作の2事業を行います。NPOでも、前年度までとは違った方向性での活動を予定しています。
 2024年度も、どうぞよろしくお願いいたします!

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