みちしおプロジェクト

愛媛県と広島県のはざまの瀬戸内海に浮かぶ離島で構成された上島町で「ゲストハウスみちしお…

みちしおプロジェクト

愛媛県と広島県のはざまの瀬戸内海に浮かぶ離島で構成された上島町で「ゲストハウスみちしお」を展開するプロジェクト。最初の「ゲストハウスみちしお」は、弓削島の引野集落はずれ、著(ちゃく)神社の向かいに、2023年春にオープンしました!

最近の記事

ポタリングマップ制作プロジェクト、始動する

 2024年度は、当「ゲストハウスみちしお」の営業2期目。1期目の昨年度は、人生初の宿泊施設運営、しかもワンオペ営業、しかもまた詰め込み過ぎたNPO活動もこなしつつでしたので、すべての面で余裕がなく、予約サイトに投稿された評価に一喜一憂、予約とキャンセルのアプリへの連絡にまた一喜一憂していました。  今年春から2期目に入り、余裕ができてきた、とは到底、言えないのですが、ゲストハウスの営業において、ソフト面での施策にも着手し始めています。この7月に集中的に実施したのが、ポタリ

    • 台湾から誘客の試み

       宿泊施設が安定的に十分な売上を確保するためには、①繁忙期に閑散期を補うほどの数字をつくっておく、②閑散期にもある程度の集客を維持する、③宿泊事業以外の事業で閑散期の減収分を補う、以上3つの施策の方向性があると思っています。①のためには、施設にかなりの部屋数・ベッド数が必要となり、また繁忙期と閑散期で雇用調整が必要となるため、ぼくのところでは不可能です。②と③のために何ができるか、考えているところです。  初年度の営業を終えて判明したのは、ぼくの施設の宿泊客のおよそ半数は外国

      • ゲストハウス営業1年2カ月目までで気づいた4つのこと

         愛媛県上島町弓削島での「ゲストハウスみちしお」の営業も2年目に入ってから、すでに2カ月が経とうとしています。初年度は、予約サイトのクチコミ数0件からスタートです。初めてのゲストハウス運営で、ゲストのニーズは手探り。ゲストハウスに足りていない事物は多くありました。なのに、初年度だというのに、NPOなど非営利部門の活動のために、繁忙期にゲストハウスの休みを取ったりしていました。当然、売上は伸びません。  ぼくの、自分でも感心する楽観主義と、繁忙期に尾道や瀬戸田など集客力の高い周

        • 2023年度の反省と2024年度の活動計画

           早くも4月も終盤です。4月はNPOで3回目、会社で2回目の決算月です。今回のこのnoteでは、会社とNPOの決算を終えた感想や、すでに始まっている2024年度の活動計画について書いてみたいと思います。  弓削島「ゲストハウスみちしお」の運営にあたって、合同会社みちしおプロジェクトを設立し、法人として運営しています。会社の事業年度は、4月1日から3月31日まで。会社を設立した2022年度が1期目となるのですが、上島町役場での地域おこし協力隊の任期中でもあったため、初年度の営業

        ポタリングマップ制作プロジェクト、始動する

          ヤギとの日々

           もうすぐ、ぼくがゲストハウスを開業してから1年が経過します。ぼくにとってこの1年は、人生で初めて自営業となり、また初めてゲストハウスの運営を行ってみた1年となります。また同時に、NPOとしては通算3軒目、賃貸物件としては2軒目の空き家を整備して、1年間で3回の移住体験ツアーを主催し、そして高井神島で12カ月間、毎月、最低でも1泊は宿泊して、この島の未来を協議し島のための作業を行ってきた1年でもありました。さらに、ヤギを飼い始め、小学生の時にカメを飼って以来となる動物の世話を

          上島町で空き家の利活用をすすめるNPOからの令和5年度活動のご報告

           私が事務局を務め、上島町内に主たる事務所を置く特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊(以下、よくし隊)は、令和5年度の中心的な事業として、一般財団法人地域活性化センターからの助成を受け、また上島町の後援を受けて、助成メニューのひとつである「令和5年度移住・定住・交流推進支援事業」として「空き家DIYワークショップ×移住体験事業」を実施しました。  昨年の6月下旬に交付決定を受け、7月中旬に助成金を使える状態となってから事業を開始し、今年2月中旬に最後のお支払いを終えて事

          上島町で空き家の利活用をすすめるNPOからの令和5年度活動のご報告

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 3

           特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊は1月20日から21日にかけて、本年度3回目の移住体験ツアーを実施し、あわせて20日に上島町弓削地域交流センター大ホールにおいて3回目の「空き家再生を学ぶセミナー」を開催しました。昨年10月に1回目のツアーとセミナーを、11月にそれぞれ2回目を実施しており、今回の3回目が当NPO法人による一連の本年度事業の最終回でした。この本年度事業は、一般財団法人地域活性化センターの助成および上島町からの後援を受けて実施してきました。  最終回と

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 3

          2023年度における「限界離島」高井神島での活動

           遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2024年、今年のnoteでの最初の記事は、ほぼ終わりつつある本年度の、高井神島における活動について、ご報告させていただきます。  ぼくは、2020年に上島町に来て以来、高井神島との関わりを深めてきました。高井神島のことについては、これまでにもこのnoteの記事で何度か書いてきています。高井神島は簡単に言えば、人口が急速に減少し、しかも住民がすべて高齢者となった、いわゆる「限界集落」ならぬ「限界離島」です。   前年度の20

          2023年度における「限界離島」高井神島での活動

          瀬戸内の島への移住4年目、そしてゲストハウス運営9カ月目が終わる頃に

           来年の3月で、ぼくが瀬戸内海に浮かぶ離島だけで構成された上島町へ移住してからの4年目が終わり、5年目を迎えます。最初の3年間は、上島町役場で島おこし協力隊(地域おこし協力隊)として勤務しました。そして今年(2023年)4月から、弓削島でサイクリストを主な顧客カテゴリーとした「ゲストハウスみちしお」を運営しています。今は、ゲストハウス運営の第1期(1年目)の第3四半期が終わろうとしているタイミングです。  ゲストハウスの運営状況は、7月後半の梅雨明けから盛夏、そして夏の陽気が

          瀬戸内の島への移住4年目、そしてゲストハウス運営9カ月目が終わる頃に

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 2

           私が事務局を務める特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊は11月25日から26日にかけて、本年度2回目の移住体験ツアーを実施し、あわせて25日に上島町弓削地域交流センター大ホールにおいて2回目の空き家再生を学ぶセミナーを開催しました。  2回目の講師は、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト専務理事の新田悟朗氏が務めてくださいました。テーマは「NPOによる建築再生の手法 ~市民の手による建築イノベーション」。前回に講師を務めていただいた同NPO理事で一級建築士の渡邉義孝先

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 2

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 1

           私が事務局を務める特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊の本年度の活動は、空き家の改修と上島町への移住体験ツアーを組み合わせたものとなっています。移住体験ツアーでは、1日目に尾道のNPO法人尾道空き家再生プロジェクト(以下、空きP)の各理事にお願いした講演会/セミナーを実施しています。講演会には、移住体験ツアーの参加者だけでなく、どなたでもご参加いただけます。2日目にツアーの参加者には、改修中の空き家 において、DIYセミナーとして実際の改修作業を体験していただきます。

          尾道空き家再生プロジェクトの活動に学ぶ 1

          「ゲストハウスみちしお」で、できること

          今週の9月13日に松山で、松山しごと創造センター主催の「まつやま創業者クラブ」という集まりがあり、参加させていただきました。松山市以外での創業者も参加できる、ということで、以前、創業時にアドバイスをいただいた方からお声をかけていただきました。 「ショップカードなどを持参して、ぜひお配りください」とのことでした。名刺サイズのショップカードは持っていますが、もう少し詳しいリーフレットやチラシを作っておきたい、とは思っていたのですが、まだ手付かずでしして。とりあえず、「『ゲストハウ

          「ゲストハウスみちしお」で、できること

          寄稿「空き家を地域資源とみなし、住居と仕事に変える試み」

          公益財団法人えひめ地域活力創造センターが発行する『舞たうん』vol. 152に、空き家にまつわる私の活動についての近況をご報告させていただいた原稿を寄稿させていただきました。今年5月に用意した文章とはなりますが、このほど、その号が発行され、同センターより転載の許可をいただきました。テキスト形式の原稿を、noteの一記事とさせていただきます。以下、寄稿文となります。  今年の春に上島町の弓削島でオープンした「ゲストハウスみちしお」の建物は長い期間、空き家の状態で放置されていま

          寄稿「空き家を地域資源とみなし、住居と仕事に変える試み」

          初の閑散期の活動報告 2

           今は、お盆休み期間の真っ最中であり、弓削島にも多くの人たちと車が来ています。ただ、わざわざ休暇をここで過ごそう、という旅行者よりも、帰省されている親族や島の関係者が多いようです。ゲストハウスの宿泊客も、前の繁忙期であったゴールデンウィーク前後とは違い、外国人は少なく、日本人がほとんどです。  このnoteでは前回より、6月中旬から7月中旬の1か月ちょっとの、ゲストハウス開業後、初となる閑散期に、ぼくは何をしていたのか。忘備録的にまとめています。ゲストハウスの宿泊業務以外の活

          初の閑散期の活動報告 2

          初の閑散期の活動報告 1

           「ゲストハウスみちしお」は、4月のオープンから4カ月以上が経過し、ゴールデンウィークの繁忙期、梅雨時の閑散期を経て、今は、梅雨も明けて、夏休みに入った2度目の繁忙期を迎えています。繁忙期に入ると、ゲストハウスでの顧客対応が優先されて、毎日の行動の中心となり、他の事柄に割くことのできる時間やエネルギーは限られてきます。では、6月中旬から7月中旬の1か月ちょっとの閑散期にぼくは何をしていたのか。忘備録的にまとめておきたいと思います。  この時期に行ったゲストハウスの宿泊業務以外

          初の閑散期の活動報告 1

          ヤギ小屋づくりへのチャレンジ

           ただ今、ゲストハウスは閑散期の真っ最中。オープン1年目、開業から4カ月目の梅雨の時期では、まあ、そうでしょう。7月に入ったら6月よりも忙しくなる? とも思っていましたが、まだまだ梅雨。天気予報は傘マークが並んでいれば、なかなか直近での予約は、入りませんね。  6月には、2つの補助金の申請書作成を完了しました。結果はどうなるか、もちろんまだわかりませんが、出来には満足しています。特に2つ目、ボリュームが大きかった方の内容については、補助金が下りなくても、自己資金でやってみる

          ヤギ小屋づくりへのチャレンジ