宮沢・髙松の道草談義

関東の大学生宮沢と兵庫の先生高松のコラボ。丹波市のFMラジオ「805たんば」で隔週土曜…

宮沢・髙松の道草談義

関東の大学生宮沢と兵庫の先生高松のコラボ。丹波市のFMラジオ「805たんば」で隔週土曜の午後9時半から30分の放送「ふりかけラジオ」。放送後記とその他の記録集。SDGsでの二人のZoom雑談がスタート。寄り道と道草。ふりかけカフェです。

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  • ふりかけラジオ

    「ふりかけラジオ」に関するお知らせや、放送の振り返りなどをまとめています。

  • Written by 高松

    高松が執筆した記事をまとめています。 *画像はイメージです。 使用素材:https://pixabay.com/ja/photos/%e7%94%b7-%e6%b5%b7%e6%b4%8b-%e6%b5%b7-%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%81-1%e4%ba%ba-6656628/

  • Written by 宮沢

    宮沢が執筆した記事をまとめています。 *マガジン画像はイメージです。 使用素材:https://pixabay.com/ja/photos/%e6%a2%85-%e7%99%bd%e3%81%84%e8%8a%b1-%e6%98%a5%e3%81%ae%e8%8a%b1-%e3%83%90%e3%83%8d-7129237/

  • 宮沢・高松の対談文字起こし

    宮沢・高松の対談を文字起こしした記事をまとめています。

最近の記事

#113 過去最高の夏の平均気温?

夏の気温が異常だ。38度が当たり前で、クーラーも当たり前。その分電力使用は上昇し、エネルギー消費量は拡大する。不思議だが、電力各社からは電力消費を控えるようといったかつてのアナウンスは聞こえてこない。 他方で台風が大型化し降れば土砂降り以上の降水量となり、河川水位は極端に上昇して堤防が間に合わず、浸水被害が拡大する。人々のお盆の移動は天候が大きく影響する。 そもそもお盆に集中的に移動するということ自体、考えてみればおかしい。 暑いからクーラーをつけて、高速移動手段のなか

    • #112 おせっかいの流儀

      ある近所のおうちに娘さんがいる。大学を途中で辞めて以来、自宅で庭仕事をしたり、畑で野菜をつくったりして、はた目からは悠々自適の生活しているように見える。時々、近所を歩いたり小さな山に登っている。 大学を辞めた理由は、自分はまじめに考えて入学したのに、周りの学生があまりにまじめでないこと、つまり学生が遊んでいるとうことらしい。娘さんにはそういう大学の雰囲気がなじめなくて、その後いくつかの派遣にも行くが、どうやら人間関係もあったのか、いまは自宅ですごしている。 先日のこと、夏

      • #111   一瞬の夏 やすみ

        それは東海道にある沼津市の旅館。旅館の前が駐車場で、いつでも部屋から車の荷物を取り出せ、そのせいか玄関先にはサンダルもおいてある。食事の提供はないので、近くにある24時間営業のスーパーで購入して食事の準備ができる。自分のすきなものが時間に関係なく食べられる自由度がある。 お風呂場はひろくて清潔で熱い湯船が夏の暑さになれた素肌にしみて、湯上りに購入したお寿司とビールを飲んでクーラーにあたりつつ布団をかぶってテレビを見ているうちに寝落ちした。 夏休みは仕事の中の組織化した夏休

        • #110【放送後記】第21回ふりかけラジオハイデッカー「存在と時間」その実存ってなんだ?

          8月24日に第21回ふりかけラジオを放送しました。今回の放送はこちらからお聴きいただけます。youtubeは第22回とありますが21回です。すいません。 このラジオは兵庫県丹波市にある、地元ラジオ局・805たんば、で放送しています。第二第四土曜日、午後9時30分から28分間の放送です。キャストは大学3回生のカナル君、地元在民のとみん、です。 ここ数回、哲学サーフィンです。初心者へのコーチは、同志社大学大学院で哲学(フランス哲学)専攻の河嶋君です。 今回はハイデッカー。「存

        #113 過去最高の夏の平均気温?

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        • 宮沢・高松の対談文字起こし
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        記事

          #109自分という庭の雑草や枝の剪定作業が必要になった。

          現職の教員をはなれて、まだ多少仕事するつまり非常勤というソフトランディングの生活です。言い換えると自分でコントロールできる時間ができた。もっと言うと暇な時間がある。ただし職業がら勤勉が恐怖感のようにみついているから慣れるまでが大変で5年はかかる。 周りを見渡すと、今まで必要だとしてきた大量の資料・雑誌・本・問題集などが部屋の本棚にある。それ以外にも筆記具やら小物。都度整理でどこになにがあるかわからない状態。当然どっかにあるはずがない。 自分という庭の雑草や枝の剪定作業が必

          #109自分という庭の雑草や枝の剪定作業が必要になった。

          #108「世界を(カッコ)に入れてみる」フッサールの現象学のはなし(その2)

          前回、現象学の話をラジオでしてます。個人的にその内容を書きましたが、ここでは本来、現象学とは何かを専門家の著書から翻訳してみます。詳しくは参考文献ごらんください。 参考文献・轟孝夫(防衛大教授)「ハイデガー『存在と時間』入門」講談社現代新書2437 1000円 2017  PP 162より 世界の現れ方を意識がどのように把握するかを記述するのが現象学です。 通常、わたしたちは世界には客観的事実があると思ってます。それは特権的意識、つまり、「自然科学の方法」により把握できる

          #108「世界を(カッコ)に入れてみる」フッサールの現象学のはなし(その2)

          #107第21回ふりかけラジオ「世界を(カッコ)に入れてみる」フッサールの現象学のはなし(その1)

          8月10日に第21回ふりかけラジオを放送しました。今回の放送はこちらからお聴きいただけます。 余談。このラジオは現在、哲学サーフィンやっています。高校で倫理教えていた髙松が、同志社大哲学専攻修士の河嶋に質問する形式です。事前に放送台本は髙松がかきますが、ほぼそれは流れです。だから、即興的に質問もあるのですが、河嶋さんさすがによく臨機応変に応答できる哲学の教養に恐れ入っています。 世界・外界・日常風景。どれも相変わらずです。昨日の洗い物はシンクにあるし、冷蔵庫には昨日の残り物

          #107第21回ふりかけラジオ「世界を(カッコ)に入れてみる」フッサールの現象学のはなし(その1)

          #106【放送後記】第20回ふりかけラジオ「それでも哲学したい?」カントからドイツ観念論を超えて行こう

          7月27日に第20回ふりかけラジオを放送しました。今回の放送はこちらからお聴きいただけます。 ◎前回までのあらすじ  イギリス経験論のヒュームの考えからカントの理性の限界について。カントは理性では把握できる範囲を限定した。 ◎今回の道草のしかた  ではカント以降のドイツ観念論は理性をどうあつかおうとしたか。人間に 即した哲学の方法としての現象学から実存主義までの大きな流れを語ってみる。 ◎道草人  先生していた「とみん」&同志社大学 哲学修士専攻の「河嶋」 ◎道草キーワード

          #106【放送後記】第20回ふりかけラジオ「それでも哲学したい?」カントからドイツ観念論を超えて行こう

          #105おせっかいなラジオに巻き込まれてみる

          「ふりかけラジオ」の意味について。写真は三島付近の柿田川の湧水河川 東京に叔母がいて88歳。地元高校卒で大手デパートに就職し独身で老後を迎えた。結果、認知症になり今の入院先は東京。自身の出身地からは600キロ以上離れている。 今の16歳世代の半数は100歳まで生きる。健康年齢はそれまでに尽きる。この世代は、叔母や私とちがい、個人の自由が最大限に許容された社会を生きた世代である。物への執着もないくらいモノがあふれ、ネット社会に生きてきている。サルトルに言わせれば「自由の刑に

          #105おせっかいなラジオに巻き込まれてみる

          #104 この夏休み、なにしますか?

          暑い。37度。自分が小学生のとき(30年以上前)30度。帽子かぶれとか外出禁止とか言われた。フランス革命のころの記録だと27度。いまはクーラーが生活保護上必要な時代。大人になって学校の夏休みが気になる。子どもは夏休みというのがあるのか? 夏の課題にでるサマーワークっていうのは見るだけでげんなりしませんでしたか?なんか、やる気なくす。夏のイラストがへぼい。よろこんでやってるような人いるんだろうか。力が付くとは思えない。といいつつ多分出すだけ出す。 中学時代、ひまなんで理科の

          #104 この夏休み、なにしますか?

          #103【放送後記】第19回ふりかけラジオ「いま、選挙を話そう」

          7月14日に第19回ふりかけラジオを放送しました。今回の放送はこちらからお聴きいただけます。 暑中お見舞い申しあげます。大学生行政学のカナル・大学院生哲学専攻の河嶋・地元教員のとみんより。 7月7日の東京都知事選を語ります。 都知事選では情報をどこから得たかにより、世代別の支持層が異なりました。政策より劇場型だったかも?つまり、深い政策論より「わかる範囲」でしか候補者も語ってない傾向がある。でも、これはもう選挙の制度上、仕方ないかもです。小池候補は守りの姿勢でした。石丸候

          #103【放送後記】第19回ふりかけラジオ「いま、選挙を話そう」

          #102【放送後記】第18回ふりかけラジオ「マージナルライフ」

          6月22日に第18回ふりかけラジオを放送しました。 今回の放送はこちらからお聴きいただけます。 今回久々、国立大・学生カナル君と元教師の対話です、大学あるあるで学生さんもいまは出席率低調かもですね。さて、周辺で生きてる感じがあるのが大学生ですね。そういう話をしております。 カナル君は法律とか行政を専攻する学生。とりあえず、学問が細分されているけど、一応そういう分野があるということを聞いたことある、知ってるというのは後々役立ちますね。デパートのどこに行けばほしいものがあるの

          #102【放送後記】第18回ふりかけラジオ「マージナルライフ」

          #101【放送後記】第17回ふりかけラジオ「物理法則は経験できるか?」

          6月8日に第17回ふりかけラジオを放送しました。 今回の放送はこちらからお聴きいただけます。 物体の落下は経験できるか? がテーマです。 落下そのものは知覚できるのか。落下の状況そのものを知覚できるのか? この問題をイギリス経験論の集大成をしたのがD,ヒュームの主張。結論からいうと、落下自体は経験できないし知覚もできない。ということ。 ヒュームは経験とは知覚だとする。 知覚できないものは経験ではない。落下するボールは観察はできても五感で知覚できない。ボールから手を離したそ

          #101【放送後記】第17回ふりかけラジオ「物理法則は経験できるか?」

          #100 アイフォンには説明書がない。なぜ?

          昭和の時代、日本の家電製品を買うと必ず取り扱い説明書類と保証書が入っていた。冷蔵庫・掃除機・テレビ。近所の電気屋さんから購入するから購入先のお店は、地元の誰かさんという顔の見える関係。 アイフォンにはそれがない。使い方、保障がどうなっているかもわからない。商品が白い箱にはいり、通信会社の窓口で、どこの誰かさんでもない人が説明していく。こまったらネットで検索する。匿名性の高い商品。説明にはそれなりの習熟した用語が使用される。仮に使い方をネットで検索してもこちらも匿名の誰かさん

          #100 アイフォンには説明書がない。なぜ?

          #99 世界の表象の代理としての記号

          哲学の対話を院生の川崎君とラジオで継続中。あらためて学びを考えてみる。 FM805たんばの受信地域外の方も、こちらからインターネットサイマルラジオでお聴きいただけます。 世界とは自分の周り全部。それを人は知覚する。次にそれがなにか認識する。判別するために記号をつける。数字でも文字でも。記号を組み合わせて世界の意味を構造化する。ゆえに文字や記号には意味が付着している。 記号で構造化された記録は劣化せず時系列で再認識できる。時間ベースに次の認識に移れる。つまり世界そのものの

          #99 世界の表象の代理としての記号

          #98 伝統的授業の失敗

          伝統的な教授主義の授業では、 ①知識は問題解決に必要な事実と手続き   ②これをたくさん知っているかどうかが評価され    ③教師はこの事実と手続きを生徒に伝達し    ④学習は単純から複雑へとドリルされて   ⑤カリキュラムは専門家としての教師が作成する さらに学習する側から見ると ①教材は自分たちとは無関係で ②知識の断片であり ③一時的に滞留しているだけで剥落する速度は速く ④事実と手続きをマニュアルと考え ⑤異なる状況では応用と対応ができず ⑥教師の指導のもとの静的

          #98 伝統的授業の失敗