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#102【放送後記】第18回ふりかけラジオ「マージナルライフ」

6月22日に第18回ふりかけラジオを放送しました。
今回の放送はこちらからお聴きいただけます。

今回久々、国立大・学生カナル君と元教師の対話です、大学あるあるで学生さんもいまは出席率低調かもですね。さて、周辺で生きてる感じがあるのが大学生ですね。そういう話をしております。


カナル君は法律とか行政を専攻する学生。とりあえず、学問が細分されているけど、一応そういう分野があるということを聞いたことある、知ってるというのは後々役立ちますね。デパートのどこに行けばほしいものがあるのか、という当たりをつける感じですね。

全体の様子をおおきく把握しているのが大事ですね、個別のことは詳しいけど、それ全部あわせるのが下手。グランドデザインが下手ですね。つまり哲学かな?コラボ・協働。個別最適解が全体の不整合になる傾向がある。

カナル君によれば、米軍のつよさは色々な人が混じりあって多様性にあるらしい。多様性というのは選択の自由度があって、それがじつは豊かさになる。豊かとはお金だけではない。

日本の過去の軍隊は突撃したら全滅という傾向。多様性を認めない。日本なんて地形的に山地だから、峠超えると方言がことなるわけで、それほど多様性はあった。それをむりやり一方向にしたのが近代。

多様性でいうと、習熟度別授業についても賛否あるんですが、分けることが一見いいようにみえるけど、そのなかでまた習熟の差が出るというがあります。それよりいろんな子供が能力に応じているクラスが面白い。念のため、重要なのは能力に応じてです。小学生と高校生、発達年齢を考慮したうえでです。

公教育のジレンマというか、公教育として国が支配した中で教育するけど、それがどこまで可能か、個人や個性の問題を考えると無限ループしますね。いま、国民国家が徐々にゆるんでしまってグローバル化していって他者と協調できる能力がもとめられているんですよね。国がどうこう言いうより人間の教育。

日本にとって多様性とは個人の尊重であって公的分野を個人がどのように調整していくか、そのコンピテンシーが重要なんですね。個性的というのは公的部分を排除していくという言質もあるから要注意です。

僕らがするのは評価ではなく、現状の認識の整理なんだよね。いまの立ち一の確認。大学の教員は学術の批評はしても評価しないんですよね。一つの理念を選択してもそれをいいかどうか評価してない。その作業はあなたがすることなんだ。

それって価値自由っていうんだよね。評価をするのは個人なんですよ。それには、事実と価値を峻別する必要がある。これはM.ウェーバーの理論です。価値は自由、事実は事実として相互に確認する。

周辺でいろいろとうろつくっていうのが大事で、自分であれこれ試すことが楽しいんだよね。それこそ価値自由ですよね。教育が平板なのはそれがないから。科学は価値自由で課題について討議して発達する。それって主体⑧的で対話的で深い学びじゃないのか?


「ふりかけラジオ」は隔週(毎月第2・4)土曜日の21時30分から、FM805たんばに乗せてお届けしています。
次回は、2024年7月13日の21時30分からの放送です。次回はと知事選挙の話題から哲人政治のお話です。

FM805たんばの受信地域外の方も、こちらからインターネットサイマルラジオでお聴きいただけます。
それでは、また次回の放送でお会いしましょう。おやすみなさい。