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編集の仕事 2018 細田守 ミライをひらく創作のひみつ 松嶋雅人著

アニメーション映画監督の細田守さんが手がけた映画『未来のミライ』をはじめ、そのほかの作品には、日本美術が培ってきた表現の伝統が生かされているのではないか。
そんな視点で国立博物館学芸員の松嶋雅人さんが、アニメーションを読み解く本。
美術出版社の後輩が考えた企画で、編集に誘ってくれ携わることになった。

国立博物館で細田さんと松嶋さんの対談を収録し、そのインタビュアーを務めたとき、自分の第三子がまだ小さく、抱えて一緒に取材をした思い出が懐かしく甦る。

この取材の後にも、いろいろと細田さんに取材する場面があり、一度だけ子どもを連れて行かれない現場があったとき「お子さん、今日はどうされたんですか?」と声をかけていただき、温かな気持ちになったことを覚えている。

未来のミライは、5歳の男の子の冒険の物語。
自分も絶賛子育て真っ最中だったので、めちゃくちゃ感情移入しながらその作品を見つつ、また自分がずっと追ってきた日本美術との共通点もあるなんてと、さまざまな角度から作品を検証できて視野が広がった。

美術書の編集をずっとやってきたけれど、アニメーションや漫画、絵本といったジャンルにも興味があったことが生かされた一冊。

美術出版社

info

イラストレーターのすずきももさんが運営する、とても素敵な本とカフェとギャラリーがある「ポンピイェハウス」で、森の出版社ミチクルの本と來嶋の編集の仕事を並べた展示を行わせていただくことになりました!

森の出版社ミチクル 本とカゴと土偶 
11月1日ー25日(火水休)
森の出版社ミチクルの活動では、これまで制作した本とともに、最近熱心に取り組んでいるかご編み、野焼きで作品をつくっている縄文土偶も販売させていただこうと思っています!

來嶋路子 編集の仕事
アーティストと一緒にゴールの見えない道を歩いていたら30年が経っていました
11月14日ー25日(火水休)
20歳からアートの本の編集に携わるようになり、さまざまなアーティストの画集や著作集などを担当。これまでつくったアートブックを一堂に並べます。

トークイベント
アートブックの編集について話します
聞き手 佐藤優子(編集者・ライター)
11月17日(日) 14:00-15:30
先着当日20名(予約不要) 1500円(ワンドリンク付き)

カゴ編みワークショップ
11月24日(日) 13:00-15:00くらい
定員5名 2000円
要予約 michikururu@gmail.com

プロフィール_來嶋路子 くるしまみちこ
@ michikokurushima
東京出身。大学4年生の頃から、美術出版社でアルバイトを始め、その後『みづゑ』編集長、『美術手帖』副編集長など務める。東日本大震災を機に北海道岩見沢市へ移住。その後もアートやデザインの本の編集を続ける。2017年より人口300名ほどの美流渡地区で出版活動を始め、ローカルのつながりを生かした本づくりを行う。マガジンハウスWEB「colocal」で日々の暮らしを連載中。
ポンピイェハウス
@ponpiyehe
北海道札幌市中央区南6条西24丁目1−27
11:00−18:00(金・土22:00まで)


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