サンキュー、ドラゴンボール
2018年末にオーストラリアに降り立ちそこで5年ほどを過ごした。
現地で多くの人たちと会話した。
自分が日本人だというと、頻繁にこんな答えが返ってきた。
海外での日本の作品の人気は凄まじい。
そしてその本流には、
間違いなく鳥山先生の作品がある。
日本国民で知らない人はいない『ドラゴンボール』
気のエネルギーを飛ばして攻撃するという発明から、
姿、形が異なるそれぞれの種族、
合体や形態変化による味方と敵のパワーアップ、
シンプルな内容の中に詰められた数々のワクワクが、全ての層を魅了する。
おそらくこの漫画、100回読んでも面白いんじゃないかと思う。
日本では今でも多くのコンテンツが作られているところから、リアルタイムで見ていない現代の子どもですら知っているこの『ドラゴンボール』だが、海外人気も目覚ましい。
それらのコンテンツが海外にも普及しているのはもちろん、
ひと昔前のアメリカなどでは当たり前のようにテレビでアニメのドラゴンボールが流れており、
それと共に成長していった子供たち(今の20代~30代くらい?)も多いのである。
「KAMEHAMEHA」は世界共通言語なのだ。
それだけではない。
ドラゴンボール以外の日本、及び海外で人気の数々の漫画、アニメ作品。
それらは少なからず、鳥山先生の作品の影響を受けている。
SNSでの漫画家さんたちの反応が間違いなくそれを物語っているだろう。
「この方がいたから、漫画家を目指すことができた」、という声も方々から聞こえてくる。
現代の漫画、特にバトル漫画の礎を築いた作品が『ドラゴンボール』なのである。
日本人であるというアイデンティティによって、海外に住んでいる人たちに少なからず興味を持ってもらえた。
日本のサブカルチャーが好きな、海外のゲーマーたちと友達になれた。
そんなことが起こったのは結局、元を辿ればドラゴンボールなのだろうと思うと、
今回の訃報は大変心にくるものがあった。
本当にありがとうございました。
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