「レベル上げ」をしない
昨日スイッチ版逆転裁判3をクリア。
最終話は本作だけでなく前二作で残した伏線も回収するような内容となっており、初期三部作を締めくくるに相応しい作品だった。
システムは若干異なるようだが、『逆転検事』シリーズも少し気になっているので機会があればプレイしてみたいものである。
スイッチ版の『逆転』を購入したのは2年程前。ここまで時間がかかったのは難易度も去ることながら、ゲームをクリアしきれずに放置していた、いわゆる積みゲーになっていた時期もあったからである。
そんなこんなで僕のスイッチには数多くの積みゲーが存在している。
難易度が難しすぎて投げたもの(スーパードンキーコング)
システムが自分に合わずにやって数時間で飽きたもの(moon)
一度クリアはしたものの、クリア後のストーリーを進めきっていないもの(ドラクエ11)
など積みゲーとしての立ち位置も様々だ。
この中には実質無料のものもあるものの、そこそこお金を出して買ったのに勿体無いと感じることも少なくない。
そんな中スイッチを買った頃から、いや何なら歴史を辿ればもっと前からずっと積みゲーとして君臨しているのが、
FINAL FANTASY XIIである。
RPGの肝ともいえるストーリーを特に酷評されることが多いこのFF12だが、ゲームシステムについてはFFシリーズにおいて特に革命的なアイデアが採用されており、FF12の独自性を強めている。
具体的には、ネトゲの王道であるMMORPGを彷彿とさせる、フィールド画面と戦闘画面の切り分けがないシームレスバトルや、特定の状況で自動的にキャラが指定した行動を行ってくれるガンビットシステムなどといった機能を搭載。
特にこのガンビットは攻撃から回復まで指定した条件に応じて全て自動で行ってくれるため、上手く組み込めばプレイヤーが全く操作せずにボスを倒すといったことも可能だ。ガンビットだけでどのようにしてボスを攻略していくか、といったやり込み要素もこのゲームのファンにとっての楽しみの一つである。
そんな魅力は十分にあるFF12なのだが、僕はこのゲームを二度も積みゲーにしてしまった。
一度目は学生時代。オリジナルのps2版を購入したものの、積みゲーとなってしまい在学中にクリアすることは叶わず。
時が経ち、スイッチ版も出ているということで今度はそちらも買ってみたのだが、全く同じ理由でこちらも積みゲーとなってしまった。
FF12を積みゲーにしてしまった大きな理由というのが、
レベル上げをしなくてはいけない
である。
キャラのレベル上げこそが楽しい、というゲーマーは何百人といるだろうが、僕にとってはそうではない。
そもそもレベル上げという行為が、
リアリティに欠けるだろ、と考えてしまう。
剣と魔法の世界で構成されるRPGにリアリティもクソもあるかと言われてしまえばぐうの音も出ないが、それでもできるだけキャラクターに感情移入したいのが僕である。
大体RPGの主人公というのは何か目的があって街に向かわないといけないだったり、魔王が世界を滅ぼそうとしてくるからそれを阻止するために立ち向かわないといけないだったり、急ぎの用事を何かしら抱えている。
現実でその状況に立たされて取る行為は、とにかく「事を解決するためにその場所へ向かう」だったり「何とかして敵を倒そうとする」だろう。
そんな中いわゆる「レベル上げ」という行為をやろうものなら、
え…
世界滅びるのに、
こんななんもない道端で流暢にモンスター倒してていいの?
いや魔王の城行けや。
とか考えてしまう。
いらないこだわりなのかもしれないが、どうしてもこれは譲れない。
僕にとってはレベルは「物語を進めていくにつれて勝手に上がっているもの」といった認識だ。経験値を多くくれる敵がたまたま出てきた時はそりゃもう全力で倒しにかかるが、故意のメタル狩り等については前述したように少しゲンナリしてしまう。
そのため要所要所のレベル上げを前提で設計しているRPGでは、かなりレベルが低い状態でボスに挑むこともしばしば。それで倒せなくとも極力レベル上げはしない。トライアンドエラーによる分析、そこから練り出す知恵と策略、そして運などあらゆる要素を集合させて戦うのだ。現実ではレベル上げなんてしている暇はない。
しかしながら、FF12についてはレベル上げをせずサクサク進めていくと、こりゃ戦略なんかではどうにもならんなというくらいに敵が強くなったので、「これは無理やな」と投げた所存である。自動化システムのガンビットを用いてのレベル上げなどが攻略サイトに載っているらしいが、前述したように僕はその手の行為を非常に嫌う。すまんのう。
というわけで僕はRPG好きではありながら、同士にありがちな「アイテムを全て取らないと、全員99レベルにしないと気が済まない」といったプレイスタイルとは真逆を行っている。
まあこんなゲーマーがいても良いのだろう。楽しみ方は人それぞれだ。
あ、ちなみに本日先日言ってたゲーム配信に必要なキャプチャーボードが届きました。
試してみるか…
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