落研の賞レースにいた奇抜な人たち
運動部はもちろん、大抵どんな文化部でも技術を競い合う全国大会たるものが存在する。僕が学生時代に所属していた落語研究部(落研)も言わずもがな。年に数回全国のどこかで大会が開催されており、落研に所属する学生たちはそれに向けて切磋琢磨しているのである。
百人以上の参加者の中から翌日の本戦に選ばれるのは8名ほど。なかなかの倍率である。何とかして本戦に上がるため、少しでも印象に残ろうと各々が落語に工夫を凝らしたりするのだが、誰にも思いつかないような突拍子もない飛び道具を使ってくるプレ