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【質問回答】自立がしてみたい。でも同時に、何もしないで親に甘えてみたい…

さまざまなご質問にお答えしていると、なんだか我ら地球人が、本当に似た者同士のように思えてきます。どのようなご質問にも、ああわかるなあ、そういうふうに思うものよね。と感じるところが必ずあるものです。

するとなんだか、我らには大差などないように思えてきます。我らと象、我らと昆虫、あるいは我らとシリウス星人とを見比べたときの違いを思えば、地球人同士を比べてもさほどの違いがなく思えます。

でも面白いことに、そう考えれば考えるほど、個々の人の個性が光って見えるものなんですね。個性なんてどうでもいいことなのさ、我らはこんなにも同じようなものなのだから。と感じれば感じるほど、それでもどうにも違っているとしか言いようのない点が目に入ってくるというわけですね。たくさんのご質問を頂いているおかげで、このような気付きを改めて楽しんでおります。本当にありがとう!

さて、いただいたご質問への回答の順番についてですが、まだまだ未回答のものが多すぎるため、新しいものと古いものとをどちらもやっていこうと思います。今日はこちらの長文のご質問にお答えいたしますよ。

はい。私も毎日出勤して自立し自活している人たちを、心から眩しいと思っていたあなたの仲間でございます。自分はどうして自立できないのだろう、どうしてそのやる気が湧かないのだろう、なぜ家でドラクエだけをやっていたいのだろう…と散々苦悩したあなたの友です。

そして私も、なにも差し出さないのに、ただいるだけでかわいがってもらえる存在でありたいという思いのある人間ですとも。フフフ。これは、強く認識しようとしまいと、人間誰しもが幼いころから自然と持っている感覚ではないでしょうか。

もちろん成長とともにそれが消化されて、自立の喜びにまっすぐに進む人もいますね。でも、そうでない人、つまり我らの仲間もたくさんいるのです。

多くの仲間がその甘えを持った頼りない自分のままよちよち歩きで自立して、いつしか知らぬ間に自立の喜びのほうが大きくなって、その自分を快適にそして誇りに思ったり、あるいは自分が何もしなくても喜んで自分を食べさせてくれる人との人生を思いっきり謳歌していたり、するのですね。

私は質問者さまがまず家を出てみるのを、とてもいいと思いますよ。

もちろん、家を出ると考えると「甘えたい」という気持ちが湧く。かといって逆にただ親に許してもらって甘えていても「やりたいことが自分でできない」という思いに苦しむ。どちらを向いてもジレンマがあるのでしょうから、こういうときは今までと反対に行くのがいちばんです。

あなたもご自分で分析されているように、自立したくない気持ちを親が許してくれたとしても、永遠に満足なんてしないのです。これはなぜでしょう。

答えは『私たちが本当に甘えたい相手は親ではなく、自分自身だから』です。

だから、「大義名分なしに、なにも差し出さなくても好きなことをしていたい」と思っている自分を、自分で許してあげればよいのです。これを親に許してもらったって、自分で許せなければいつまでも自己否定がつきまとい、いつまでも不満なんですね。

そういう甘ったれをしたい質問者さま。いや~わかるわかる。そして可愛いじゃないですか。そんな自分がいたっていいじゃない。そういうヘナチョコの甘えん坊って、私たちの中にいるのいるの。そんなもんなのよ。フツーフツー。その甘えを持った自分を、親に許してもらおうとするのではなく、自分で許してあげてください。

だって、甘えたいという思いはあなたにとって勝手に湧いてきてしまうものなのだもの。これは、親御さんにはわからない。そして、それが湧いてくるのはあなた自身にもどうにもならないことなのです。それが本当だというのは、あなたにしかわからないことです。だからね、いいのです、それで。それがあって、いいのです。その自分を自分に否定されていることが、あなたにとって猛烈に寂しいことなのです。

こういうときは、そんな自分を抱えたまま、そんな自分を許して、それとともに自立していくのです。「心が自立してからじゃなくちゃ、現実に自立なんてできない」と考えてしまいがちですが、それは反対です。泳げるようになってから、水泳をするのではないんですね。泳げないまま泳ごうとするから、泳げるようになるんです。すると、単に泳げない自分を他者に許してもらうだけよりもずっと、楽しくなるんです。

だから、自立心が確立される前に、家を出て自立してみる。

そのときに、「本当はなんもしないで甘ったれていたいんだけどね~!」と、存分に思ったままでいいのです。それを認めると、同時に明らかに浮き彫りになる、「人生を自分の力で謳歌したい」とも感じているあなた。どちらもいて、どちらも本当なのですよね。だから、どちらも否定する必要はないのですよ。そういう矛盾を抱えたままでいい。

ただ、今は現状を不満に思っているあなたがいるのだから、自立にチャレンジしてあげてみてはいかがでしょうか。「自分の人生を変化させたい」「自分の満足を感じたい」「やりたいことを知ってやってみたい」と思うあなたを、今回はいよいよ優先してあげるということです。

そうやってあなたが未知の領域に踏み出して情熱を優先する時、あなたに変容が起こります。それはあなたを応援してくれますよ。そしてそうするうちにいつかは、以前に何も差し出さずに甘えたかった自分を微笑ましく懐かしく思うほど、自立によって得た自由が面白くなるかもしれない。あるいはもしかしたら、あなたが何もしなくても、ただ無条件にあなたの存在を許し愛してくれる人と、一緒にいることになるのかもしれません。

どちらに転がっても、今のように自分を信頼できずにいるよりずっと、あなたの満足につながっているはずです。

その大前提として、まずは手放しで自分に慈悲を持ってあげる。自分に「なにもしなくても愛されたいんだね、わかるよ。そんな気持ちになるものだよね」と言ってあげる。何をしても、何をしなくても、何ができて何ができなくても、今の自分を丸ごとそのまんま、仕方ないとわかってあげる。これで精一杯だと理解してあげる。湧いてくるものは仕方がないのだと、認めてあげる。これを親にやってもらうのではなく、自分でするということです。

するときっと、やりたいことも自然と発露してきますよ。だって、自分さんがどんな自分の思いをも許してくれる人だとわかったのだもの。自分はそんな自分さんに少しずつ安心して、やってみたいことを自分自身に打ち明けていくのです。

それがいつ、どこで、どんなふうに現れるのか。そのやりたいことはなんなのか。それは、完璧なタイミングで必要なときに現れます。その出現を楽しみにしながら、心が自立するのを待たずに自立してみましょう。人生が面白い方向に展開していきますよ。

今のあなたには、伸びしろしかないのです。さあさあ、それを楽しんでいきましょう!!あなたの未来には、今のあなたの知らないあなたが待っています。あなたには、その可能性しかありません。どうかそれを存分に、謳歌してください。

それではまたね。

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