541/1096 もう一日生きる理由
吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。３年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で541日。
（この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。）
５４１日目、いよいよ折り返しまで１週間だ。とても面白いことに、この毎日投稿は思いつきで母の誕生日に始めた。今数えてみたらちょうど父の誕生日に半分を折り返すことになる。
その日は世の中では特別な日ではなくとも、きっとわたしの何かがガクッと変化する気がする。後半に入るというのは、わたしにとってそれほど大きなことだ。楽しみ楽しみ！！！
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やってみたいことの方向性が少し変わってきているので、早速そちらの準備にかかろうと思う。そのため、毎日投稿をサクッと終わらせる必要が出てきた。
今日は２０２０年３月２０日。カレンダーを見て２０が３つもある！と思った。わたしは、２０２年後の２２２２年をこの肉体で経験できないことがちょっと悔しい。
２２２２年が開けた瞬間は、世界中でお祝いが盛り上がるんだろうと思う！ああいいなあ！なるべく未練を残して地球に転生して、２２２２年を別の人物としてでも経験できないだろうか。
もしそれに合わせて生まれそこねてしまったら、あの世で拗ねて、しまいにグレて、『２２２２年の盛り上がりをなんとしても地球で経験したい魂の会』を発起するのだ・・・・「あの世から気に入った肉体や環境を選んで現世に来てみたい人」と「今の現世での人生が気に入らないから自分の肉体や環境を信頼できる人に任せてあの世に行きたい魂」とのあいだをつなぐ出会い系サイトを立ち上げ、魂交換を行う闇仕事でもしてみようか・・・・・そして自分ももちろんそこで取引をして誰かの肉体に入って、２２２２年の大フィーバーを味わうのだ！
上の妄想が進み、魂交換時の契約書の恐ろしい内容が浮かんでくる。
「一度手放し譲渡した肉体は、譲り受けた側の魂のものとなり、返体は不可です。その後その肉体やその肉体の周囲の環境にいかなる変化が起ころうとも、当サイトは一切の責任を負いません。」
一瞬、悪魔の契約のようだと思ったけれど、考えてみればわたしたちは、今これと似たような条件下で、この地球で生きているのかも知れない。
そう思うと面白い。わたしはもしかしたら「この肉体、この環境、その寿命でOKです」と言って、死ぬまでこの肉体に宿って生きることを納得済みでこの人生を始めたのかも知れない。
あと一日分寿命を延ばせるボタンがあったら、みなさんはどうするだろうか。毎晩眠る前に、明日も生きるかどうかを決めることができるとしたら。そのボタンを押せば眠ったあとに目が覚める。押さなければ、眠ったらそのまま目を覚まさない。
きっと、「押さないで眠る」と言う人がたくさんいることだろうと思う。ときどき「もう生きたくないと思いながら生きている」という人からメッセージをいただく。わたしは、それを悪いことだとは思わない。
わたしはといえば、しつこく「明日はマグロの中トロを食べよう・・・！」「明日は山に行ってみよう」「夏を待って海に行かねば」「またジャスミンの香りを嗅ぎたいな」「水栗を食べてみたいのう！」「よっしゃNYにも行っとくか」「また必ずタイに行かなくては」「松茸土瓶蒸しをもう一度食べずに死ぬわけには行かない」「どうしてもあの人にこの思いを伝えよう」「絶対に一度はハワイの海に入らねば！」「あ！最近生ビール飲んでないわ！」「明日もこの世を見たい！！」「わたしはドラクエシリーズを再プレイせずに死ぬようなバカではないぞ」「ひとり暮らしをしてみようか？！」などと言って毎晩ボタンを押し続けるだろうと思う。
そういうときのしつこさ、がめつさ、貪欲さだけは突出している気がしてならない。わたしはこの世が大好きだ。
こういう条件で考えてみると、わたしは物を手に入れることを理由に生きようという気にはならない。あの世に持ってはいけないからだ。「よーし死ぬ前にヴィトンのバッグを買おう、買ってから死のう！」というような発想にはならない。もっともっと、どんな思いを味わいたいか、どんな感覚を味わいたいのかが重要となってくるのだ。
たとえば、ヴィトンのバッグを手に入れて、服装にひとつも妥協しないでメチャメチャおしゃれして最高の気分でドバイに旅行に行ってみよう、というふうに、経験したい気分というものが浮かんでくる。この観点で考えると、物質そのものには価値などないのがよくわかる。人がほしいのは、なにかを「味わう」ことだ。
自分がしたいことをみつけたいけれどわからないという人は、この設定で「ボタンを押して寿命を伸ばす理由」を考えてみよう。なにを経験しなにを味わいたいのかが浮かんでくる。食べ物でもいい、恋でもいい。そのときに浮き上がってくるものを拾って、実際に今せっかく現実世界にいるのだから、ひとつずつ向かってみるのだ。
この記事を書いている途中で「１００日後に死ぬワニ」が今日で１００日目を迎えているのを知ってシンクロに鳥肌が立ったけれど、わたしは「いつ死ぬかわからない壇珠」である。ああ、今生きていることが貴重に思えてならない・・・！今日も仕事をしたり動画を観たりして我が物顔で自分のときを過ごそう。みなさんも楽しい夜を。
それではまた、明日ね－！
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