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国際情勢:イスラエルの運命とその精神 レギオン、アパルトヘイト、ホロコースト

 中東は日本から遠い。イスラエルはなお遠く隔てられている。私も行った事がない。
 ネットで、フランス語の動画ニュースを見ていると、中東のマスコミ「アルジャジーラ」の翻訳があり、情報が入手できる。無論、英語もあるが、フランス語の方が、ぐっとイスラム圏に近い。例えば、ラマダンがいつ始まるのか、教えてくれる。中東の人々の声が聞こえる。

 砂漠には神がいる。これは理屈ではない。感覚だ。だから砂漠の神が信仰される。
 C’est la volonté de Dieu. 神の思し召し。日々、枕言葉のように使われる。「もし神の思し召しがあるなら、この飛行機は○○時に○○空港に着陸するだろう。」これは旅客機の機内アナウンスである。冗談ではない。本気だ。無事着陸すると、アッラーアクバルという訳だ。
 中東には二柱の神がいる。アッラーとヤハウェだ。アッラーはイスラム圏を形成し、ヤハウェは、イスラエルを形成する。この二つの教圏は対立している。パワーバランスは、900万人対数億だ。話にならない。だがこの900万人は核で武装している。危険な構図だ。
 アッラーとヤハウェは、別々の神である。だが砂漠の神という点において、よく似ている。あたかも同一の存在が、別の顔を見せているようにさえ感じる。怖い。人類をどう思っているのか?メソポタミア文明の頃の大気神エンリルみたいに、人類撲滅計画とか秘めてないか。
 本当に、この神は、人々を守る気があるのだろうか?まさか、メソポタミア文明の頃のように、人類を黒頭どもとか思っているのではないか。大洪水で人間が滅びるのを見て、密かに喜んでいないか?アッラーとヤハウェは、同一の存在か、別の存在か、よく分からない。

 私が気にしているのは、イスラエルの運命である。この国は、あまりに中東の人から恨まれ、憎まれている。イスラエルは核武装までしているが、それがかえって、周りの国から危険な国と見なされて、争いを呼び込む原因となっている。いや、もうハッキリ言おう。
 イスラエルは呪われた国である。900万人のユダヤ人は、直ちに国家を解散して、再び全世界にディアスポラした方がいい。この国に未来はない。悲惨な最期が待っている。それこそ、レギオンのブタのように、岸辺から水面に追い落とされるだろう。それが彼らの最期だ。
 子供の頃から、イスラエルについて、知れば知る程、この国はヤバイと思うようになった。もう小学生の頃には、自分が生きている間に滅びるのではないかと考えるようになった。恐らく、この国は100年もたない。建国75周年を迎えたが、いつまで続くのか分からない。
 この国は、神に愛されていると思い込んでいる。約束の地カナン?いや、そうではない。砂漠の神は、愛の神ではない。復讐の神であり、因果が応報する事を見て満足する。

イスラエル建国ではなく、イスラエル建軍
 1948/05/14、ユダヤ歴5708年、イスラエル第二の都市テルアビブで、イスラエルの建国宣言がされた。翌15日には、第一次中東戦争が勃発し、エジプト、ヨルダン、シリア、レバノン、イラクの五カ国が連合を組んで、戦闘を仕掛けたが、イスラエルの勝利に終わった。
 イスラエルが強かったのは、第二次世界大戦で、豊富な戦闘経験があるユダヤ系の軍人を、欧米から集めたからである。見た目は西欧人と、変わらない人たちが集められた。この軍人たちを中核に、イスラエル軍が建軍され、四回に渡る中東戦争を戦い抜いた。戦闘国家だ。
 ユダヤ人とは、本人がユダヤ教徒であるか、ユダヤ教徒の母親から生まれた者で、他の宗教を信仰していない人と、イスラエルの国内法で定められている。人種的な規定はなく、ユダヤ人とは、信仰のみで規定される人たちの事である。宗教国家だ。日本人でもなれる。
 キリスト教はバチカン市国、ユダヤ教はイスラエルと国家を持っている。だが本質的には、宗教団体だ。エルサレムで発祥した十字軍マルタ騎士団も現存する。1798年にマルタ島を失い、バチカン市国に亡命した。各国と国交があり、まだ国家の扱いだ。日本人の騎士までいる。
 世界には、国土を持たない宗教団体と、国土を持つ宗教団体がいる。イランのシーア派も、ある意味、宗教国家と言えるだろう。仏教だけが、国土を持つ宗教団体がない。ユダヤ人のイスラエルだけが、常備軍を持ち、戦闘的だ。バチカン市国は、スイス傭兵だけである。
 この戦闘的というのが、現代のイスラエルの特徴である。古代のユダヤ人は、止む無く戦ったという印象が強いが、現代のユダヤ人は異なる。自分たちで、率先して戦いを仕掛ける。
 ユダヤ人は、イエス・キリストを十字架に掛けた民族である。救世主として、認めなかったからだが、この事はユダヤ民族のカルマとなり、逆に十字架を背負う事になった。中世を通じて、ユダヤ人は迫害された。ゲットーに追い込まれ、宝石売り、金貸しをやった。
 そして20世紀にはナチス・ドイツが出現して、アウシュビッツ等、絶滅収容所でユダヤ人は600万人以上、ホロコーストされた。理由はユダヤ人であるというだけである。
 このユダヤ人たちは、いつしかイエス・キリストを葬った事を忘れて、被害者意識を持つようになった。特に第二次世界大戦後は、シオニズム運動が激化し、イスラエル軍が建軍された。そして第一次中東戦争が起きて、血に塗られたダビデの星が、シオンの丘に翻った。
 シオニズム国家建設の理由は、2,000年前に、そこに住んでいたからだけである。2,000年後、そこに住んでいたパレスチナ人は虐殺されて、土地を追われた。完全に武力による一方的な破壊であり、征服である。そしてこれは現在も継続している。パレスチナ人に人権はない。

アパルトヘイト
 ヤセル・アラファト(1929~2004年)という人物がいた。パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会議長で、パレスチナ初代大統領である。1994年にはノーベル平和賞まで取ったが、イスラエルとの和平は進まず、イスラエルからの侵略を、とうとう止められなかった。
 アラファト議長が亡くなると、イスラエルとパレスチナは完全に話し合わなくなった。
 NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、このイスラエルによるパレスチナ人虐殺を、アパルトヘイトと呼んでいる。アパルトヘイトは、人種隔離政策とも言われ、南アフリカ共和国の話が悪名高い。それなのに、イスラエルのアパルトヘイトは知られていない。
 無論、海外のマスコミを、イスラエル国外にいるユダヤ人たちが押さえているからだ。海外のユダヤ人たちが、イスラエルを支援しているため、知られていない。中東のアルジャジーラは、ユダヤ人の手に染まっていないから、イスラエルによるパレスチナ人虐殺を報道できる。
 日本でさえ、ユダヤ人は力を発揮し、1995年に文藝春秋社の雑誌『マルコポーロ』が廃刊になった。ある日本人研究者が、ユダヤ人のホロコーストはなかったと主張したためだ。この議論に対するユダヤ資本の圧力は、すさまじく、日本の金融人・財界人を驚かせた。
 現代のパレスチナ人は、かつてのユダヤ人のように殺され、世界から無視されている。アルジャジーラは、(フランス語の翻訳放送を見ると)毎日のように、イスラエル軍や警察に殺されているパレスチナ人を報道している。中東の人たちは毎日見ている。どう思うのか?
 パレスチナ自治政府が存在するヨルダン河西岸地区やゴラン高原は、ユダヤ人の入植が盛んだ。イスラエルの警察や軍隊が、パレスチナ人の住民を追い出している。彼らはある日、突然やって来て、イスラエル側の建設計画があるので、立ち去れと銃で脅す。
 抵抗すると銃撃戦になり、双方死傷者が出る。パレスチナ人の抵抗組織ハマスも過激な行動で知られ、双方都市部でロケット弾の応酬をしている。この戦闘で、ビルが崩れる動画が世界に出回っている。イスラエル軍の有名なアイアン・ドームも登場する。
 アイアン・ドームは、個人から小隊規模の防御兵器で、主にロケット弾を迎撃する。ノートPCと小型レーダー、それから小型ミサイルがあれば、完成する。これは都市戦闘で非常に役に立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領も、イスラエルに供与を求めた事がある。
 イスラエルは、人口過密な都市部で、戦闘を続け、ユダヤ人の入植地を確実に広げている。抵抗する側は、非合法組織ばかりで、パレスチナ自治政府は無力だ。この構造も、イスラエルの無法を助長して、有利にしている。国際社会はこの虐殺を止められていない。
 中共によるウイグル人虐殺は、隠されていたものが、暴かれた形だが、イスラエルによるパレスチナ人虐殺は、あまりに公然と横行しているため、人々は見て、見ぬ振りをしている。それは西側諸国が、ユダヤ人に何か注意する事に、歴史的な気後れを感じているからだ。

全権委任法前夜
 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、この状況を利用して強力に、このパレスチナ人追放・迫害・虐殺政策を推し進めている。その結果、大量の殺人事件が起きている。犯罪だ。人類の善悪の観点から、決して許してはならない。だがネタニヤフ首相も、更なる悪事を考えた。
 ネタニヤフ首相は、司法による介入を拒むため、司法制度を改革して、行政(政府)の下に置く事にした。つまり、犯罪・殺人のもみ消しだ。イスラエル国内では、大規模な抗議デモが起きた。イスラエルの国民も、ネタニヤフが狂暴化・独裁化するのを恐れている。
 もしこの司法制度改革が成れば、ネタニヤフ首相は、どんな法律違反を犯しても、捕まる事はない。無制限の権力が国家から与えられる事になる。だから抗議デモが起きている。昔のドイツで言えば、全権委任法が通るか、通らないかの瀬戸際だろう。ナチス前夜だ。
 不思議な事に、このような非民主的な改革について、西側は何も言わない。イスラエルは、建国前、ユダヤ人として、虐殺された過去があり、あたかもそれが免罪符にでもなっているのか、西側諸国は、イスラエルの横暴を見て見ぬ振りをしている。特別扱いだ。在り得ない。
 2020/08/13、ドナルド・トランプ大統領が、イスラエルと中東四カ国に国交を開かせた。これは画期的な事で、中東和平が進んだ。トランプ大統領は、パレスチナ人にこれ以上手を出さない事を、イスラエルに約束させた。中東五か国の間で、アブラハム合意が形成された。
 アブラハム合意とは、イスラエルが、アラブ首長国連邦、バーレーン、スーダン、モロッコと国交を開いた事を指す。条件は、イスラエルがこれ以上、パレスチナ人に手を出さない事と約束されたからだ。だがこれは公然と破られている。パレスチナ人は今も殺されている。
 イスラエルは、ナチス・ドイツによる600万人のホロコースト経験から、全世界に同情されながら滅亡するよりも、全世界を敵に回して戦ってでも生き残るという事を国是にしている。ハッキリ言って異常だ。迷惑極まりない。そしてこの思想は、ナチス・ドイツと同じだ。
 イスラエルは、被害者意識で結成された復讐の国だ。だから呪われている。最初は救世主に対する加害者だったのに、迫害されているうちに、いつしか被害者意識に変わり、今度はまた加害者、復讐者になっている。これほど集団で、呪われたカルマを持つ国はない。
 ユダヤ人は、かつて自分達があった目を、今度はパレスチナ人にやっている。弱い者苛めだ。
 だから中東のイスラム諸国は、突然出現したユダヤ人のシオニズム国家に脅威を抱き、中東戦争を仕掛けて、倒そうとした。だがユダヤ人は、ナチス・ドイツ流の戦闘国家として、武装しており、容易に倒す事ができない。イスラエルは、全ての戦争に勝利した。
 ユダヤ人は、かつて自分達を虐殺した組織を真似したのかも知れない。イスラエル国民、900万人は全て兵士である。女子供でも銃を扱える。鉄の軍団を作り上げ、無敵の戦闘国家を作り上げた。だから全ての中東戦争に勝利した。これは普通の事ではない。

何処にも存在しない核兵器、それは嘘
 周辺のイスラム諸国は、このイスラエルの所業を許す訳もなく、引き続き脅威を感じ続けている。そして密かに核武装までしていると言う。1967年の第三次中東戦争の時、イスラエルは核を実戦配備したと言われている。これは中華人民共和国よりも早い実戦配備だ。
 無論、現在に至るまで、イスラエルの核装備は、公然の秘密で、公式には、国家として、核兵器を持っていない事になっている。2020/01/05、ネタニヤフ首相が失言して、イスラエルは核保有国とうっかり口を滑らせてしまい、その後、そうではないと訂正している。
 核兵器の数も、ネットで検索すると、80発などと出るが、こんな少ない訳がない。500発以上あるのではないか?有名なイスラエルの核地雷の話もない。
 オバマ政権の時、アメリカは核兵器をかなり削減した。不活性化して核を使えないようにしたと言っている。この不活性化した核は、一体どこに保管されているのか?もう使えないから、核兵器ではないという扱いになり、放射性物質と同等の扱いを受けているなら、どこかに最終処分されたのか?ネバダの砂漠の奥底に、核の最終処分場があるが、全部そこにあるのか?
 オバマアメリカが、核兵器でなくなった放射性物質の最終処分を、どこか特定の国に依頼していたとしても、私は驚かない。またその国が、その放射性物質を、密かに再度活性化したとしても、誰も知る事はできないだろう。渡す時は、ただの放射性物質で、核のゴミだったから、何の問題もない。ちょっと危険なゴミを、二国間で渡しただけに過ぎない。
 イスラエルは、秘密だらけで、嘘が公然と通る、ナチス流の戦闘国家である。自分たちを最も迫害した連中に似てしまうのは、運命の皮肉としかいいようがない。ネタニヤフ首相は、笑顔で失言を取り消していたが、アレは一体何なのか?勝者の余裕のつもりか。
 周辺の中東諸国は、当然よい目で見ていない。危険な連中が核武装していると見ている。だからイランが核開発に踏み切った時、内心、喜んだ中東諸国は多いのではないか。イランが核開発に踏み切った理由が、イスラエルとは関係ないにしても。
 イスラエルは、中東で唯一のスーパーパワーを持つ国でありたかったので、当然、イランを敵視し、何度も空軍機を派遣して、イランの核関連施設を空爆して、破壊した。
 だがイランは、ペルシア民族の誇りにかけて、他のイスラム諸国とは異なるシーア派を選び、核武装で、孤立したイランイスラム革命を完成させようとする。この独自色の強いイランに対して、イスラエルは、敢然と立ち向かい、イランの体制打倒を目指している。
 イスラエルの後ろ盾であるアメリカを使って、イランに、経済制裁など圧力を掛けさせる。これはある程度まで成功した。だが2022/02/24、ウクライナ戦争が勃発して、状況が一変した。アメリカは、ウクライナの支援に回り、中東諸国、特にイスラエルを支援しないようになった。
 単純に余裕がなくなったからだが、この事は、少なからず、イスラエルに動揺を与えている。
 また厄介な事に、ゼレンスキーはユダヤ人だった。当然、ゼレンスキーは、イスラエルにも、ウクライナ支援を求めたが、イスラエルは断った。理由は、イスラエルを、国外から支援するユダヤ人の集団、アシュケナジムを敵に回す訳にはいかないからである。

アシュケナジムとセファルディム
 イスラエルを国外から支援する集団は、大別してアシュケナジムとセファルディムに分かれている。このアシュケナジムは、ロシア系ユダヤ人で、最大勢力である。よくロシア人の名前で、何とかかんとか、アシュケナジーとあるが、アレはロシア系ユダヤ人である。
 セファルディムは、アシュケナジム以外と定義されるが、スペイン系ユダヤ人とも言われる。中東に散らばるユダヤ人を、セファルディムと言わず、ミズラヒムと呼称する事もある。
 ゼレンスキーは、イスラエルにとって、ある種、悪夢のような存在で、ウクライナで、ネオ・ナチなる軍隊を率いて、ドンバス地方でロシア系住民を殺している。そして当然その中には、アシュケナジムも混じっている。これは一体どういう巡り合わせなのか?
 イスラエルが、欧米社会と足並みを揃えて、ロシアと戦えない理由は、アシュケナジムからの国外支援を失う訳にはいかないという事情以上に、ゼレンスキーの扱いが難しいからである。
 イスラエルにとって、ゼレンスキーは鬼子だろう。そうとしか言いようがない。
 ただイスラエルは、国際社会で徐々に孤立しつつある。パレスチナ人の聖戦、インティファーダこそ起きていないが、ゴラン高原やガザ地区では、双方の砲火が絶えない。イスラエルは、常に内戦状態にあると言ってもいい。日夜ロケット弾で崩れるビルがそれを象徴している。
 今の処、イスラエルに勝てる国は、中東には存在しないように思える。だがサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーンが、中共の習近平の仲介を得て、イランと国交を開いた。これは新しい動きで、崩壊寸前のイランを助けているようにも見える。

中東の憎しみ
 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン、通称、MBSが一体何を考えているのかは分からないが、これは明らかに、イスラエルを有利にしない動きである。MBSは、イスラエルを潜在的な友好国と言っているが、これは見せかけだと思われる。
 アメリカのバイデン大統領は、2024年の大統領選挙で、トランプ前大統領のアブラハム合意を超えるため、イスラエルとサウジアラビアの国交を開く事を狙っている。だがMBSは、パレスチナ人の安全確保と、核の民間供与を求めるなど、高いハードルを立てた。
 バイデン大統領によるイスラエルとサウジアラビアの国交樹立は、上手く行かないと思われる。それどころか、中東外交で、アメリカを死地に追い込む可能性がある。つまり、イスラエルも、サウジアラビアも、アメリカからそっぽを向くという結末だ。
 アメリカは、トランプ大統領でもない限り、中東外交で成功する見込みは低いと思われる。イスラエルとしては当面、パレスチナ人と戦いながら、ウクライナ戦争の行方を見るしかないだろう。いざとなれば、核兵器を持ち出して、中東諸国と戦う事だってできる。
 だがもうアメリカの支援は期待できないかもしれない。トランプアメリカが復活すれば、イスラエルを積極的に支援するかも知れないが、それは4年間だけの話だ。その後はない。
 どの時点で、イスラエルが危なくなるのか、まだ分からない。だが必ず因果は応報して、国は亡びると思う。破壊の炎から生まれた国が、破壊の炎に帰るのは、何ら不自然な事ではない。
 それは、かつて、イエス・キリストを葬った事から始まった罪であり、もっと遡れば、旧約の時代から、自分たちが神に選ばれた民であるというエゴから来ている。この救世主を葬った罪は大きく、後世様々な迫害を呼んだ。そして今は、世界に対して牙を剥いている。
 イスラエル最期の日は、目を覆いたくなるような惨状が展開されると予想される。この事は、アラブ人たちもイスラエル建国の日から言っていて、悪い事を言わないから、ユダヤ人は国に帰るように言っている。中東の怒りと復讐は、とんでもない事になるかもしれない。
 900万人のユダヤ人が、再びホロコーストされない事を、祈るしかない。

 もし砂漠の神が、どちらの陣営にもいて、それぞれ別の顔を見せて、別の名前を使って、人類を指導しているなら、これは一体どういう事なのだろうか?歴史か?深刻な運命の疑問である。もしそこに救いがあるなら、一体何を求めればよいのだろうか?愛の神か、仏か。
 この問題は、地域の民族神では解決がつかない。地球を超えた宇宙的な回答が求められる。

                                以上
 

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