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【V】「血液がキレイ」ってどういうこと?

今回は前回の続きになります。前回のお話前提で進めますので、まだの方はコチラを先にチェックしてくださいね!

ベジタス持論でさんざん「血液が大事!」を連呼していますが、じゃあ具体的に血がキレイ、汚いとはどういうことなのか?
今回はコチラをお話していきます。

では、早速。



「サラサラ」と「キレイ」の違い

巷でよく聞く「血液サラサラ」というワード。
日本人は血管障害で亡くなる人も少なくないため、盛んに言われていますね。

でも決して、「血液キレイ」とは言わない。
なぜだかお分かりでしょうか?

そう。「サラサラ」と「キレイ」は全く、意味が違うからです。
健康な血液はもちろん、「キレイ」な方です。

「サラサラ」が不健康とは限りませんが、実は血液は汚いままでも、サラサラにすることはできてしまいます。

血液凝固抑制のお薬といえば、ワーファリンが有名ですね。心臓や大動脈の手術をした人にとっては重要なお薬です。血液を凝固させるカリウムのはたらきを抑制し、血栓ができるのを防ぎます。

このワーファリンは殺鼠剤にも使われています。

ワーファリンの効果でネズミの血液を、赤血球が細胞に立ち寄れないくらい、仕事ができないくらいサラサラにします。するとネズミの体細胞が酸欠常態となり、死に至らしめるというわけです。

ワーファリンがダメと言いたいわけではありません。先ほど言った通り、この薬は血管障害患者の方にとって必要不可欠です。
ただこのお薬は、血液を「サラサラ」にするだけで、治療して「キレイ」にする薬ではない、ということです。

キレイな状態の血液とは、カルシウムイオンが豊富な血液です。これは前回お話しましたね。

カルシウムが充分な血液は赤血球などの血液細胞が活発で、とてもよく働いてくれます。
血液の流れが良いのはもちろん、身体のすみずみ末端まで行き届きます。

これがキレイで健康な血液です。

血液がサラサラと流れるのは重要ですが、流れるだけでなくきちんと働いて初めて、血液はその役割を果たすことができるのです。

血液が汚れる原因

血液が汚れてドロドロになってしまう原因はもうお分かりかと思いますが

「血中のカルシウムイオンの減少」

です。

と、こんなお話をするとどうしても、

「カルシウムを摂らなきゃ!!」

とドラッグストアに駆け込みたくなる衝動に襲われるかもしれません。でも、ちょっとお待ちをw。

もちろん、カルシウムを摂ることは間違いではありません。しっかり摂取しましょう。野菜から

私がベジタリアンだから言うわけではありませんw。
ヒトはその食性上、動物性食品からカルシウムを摂ることが難しいのです。
むしろ、動物性食品はカルシウムを体外に排泄する作用の方が強い場合があります。牛乳や乳製品などがその典型です。

乳製品のお話はいずれまとめてお話します。
乳製品のカルシウム神話はいまだに根強い誤解が横行しているので、別途詳しくしっかり、お話したいです。特に日本人にとっては、乳製品はあくまで嗜好品です。

お菓子やデザートと同じで、禁忌とまでは言いませんが、あくまで「おやつ程度」に留めるべきと私は考えています。


さて、カルシウムの摂取に関しては食性を守れば良いのでそれでよしとして、本題はここからです。

血をキレイにするには、実はカルシウムイオンの浪費を抑える方が、はるかに効果的なんです。

いくらカルシウムを摂取したところで、端から湯水のように浪費していたら、いくらカルシウムがあっても足りません。

では、カルシウムイオンは何に使われているのでしょう?

カルシウムは前回お話した通り、さまざまな用途に使われます。血液のはたらき、免疫力、自律神経に内臓。
その中でも特に消費が激しいのが、糖代謝です。

砂糖の真の恐ろしさ

糖類は生物の身体にとって重要なエネルギー源です。生物は糖類を摂取し、それを燃やすことでエネルギーを作り出して生きています。

ただ、その燃やす時に使う酵素の材料として、カルシウムがかなりの量、必要となるのです。
砂糖が別名「カルシウム泥棒」と呼ばれる所以です。

通常量の糖類ならば問題ないのですが、察しはつくでしょう、現代の日本人は糖類摂取が過剰です。
甘い物が苦手、という方であっても、今や糖類はあらゆる食べ物に必ず紛れ込んでいます。過剰摂取は免れません。

過剰な糖類を代謝するために、毎日カルシウムは浪費され、あっという間に血液がドロドロに。少しでも血中にカルシウムを補おうと骨も溶けて手伝おうとしますが、それでも間に合わない。
これが現代の日本人の現状というわけです。

先ほどの乳製品と同様、糖類も「絶対に食べるな!!」とは言いません。(私も甘党ですし、それなりに食べて血を汚していますw)
ただ、少々残念ですが糖類の事実は知っておいた方がいいと思います。

甘いものは「肥満になる」だけがデメリットではありません。肥満はむしろ、カルシウムが減少した結果で起こる現象のひとつに過ぎません。
恐ろしいのは、糖で血液が汚れることなのです。

糖類ばかりを叩くお話になってしまっていますが、あらゆる食べ物に糖が入っている以上、大事なことは「節食・少食」です。過食がいちばんの毒となります。
これは食性の三本柱のひとつでしたね。

完全に血液が汚れるのを止めることはできませんが、やはり食性を守ることで最小限にすることは可能です。

結論は結局いつも食性に行き着くのですが、それほど食性は重要なのです。
血液を「キレイ」に保つため、できるところから、食性に合う食生活にシフトしていきましょう!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。


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