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☆本#118/119/120/121 結構共感「これは経費で落ちません 2,3,4,5」青木裕子著を読んで

外出自粛中の読書に最適な軽く読める小説。安定した面白さ。
経理担当の主人公の会社で起こる人間模様の短編集。4冊目で強烈な個性を持った女性が転職してきたので、5冊目以降も読むのが楽しみ。と思ったら、5冊目は同僚たちそれぞれが主役の短編だった。6冊目以降で展開があるのかな。

主人公のようなタイプのほうが個人的には仕事がしやすい一方、そういう人だけだと現状維持に強い分、発展もなさそう、とふと思う。ひととの衝突はエネルギーを使うけど、そこから学ぶこともある。

ある意味主人公の仕事ってすでにAIに取って代わられているかもだけど、不正に気付く違和感・嗅覚は貴重なので、それはひとの仕事としてたぶん残る。

アメリカのニュースによると、コンピュータ導入後、秘書や事務職がなくなっていったとあり、今後もAIが実務を取って代わっていくだろうけど、第六感とか熟練とか、そういったことが求められる仕事は残るのかな。

この小説はドラマ化されていて、主人公以外の配役は知らなかったのでウェブを見たら、秘書課や強烈個性な転職者の役が意外だった。けど、これはこれで面白そう。続編が中止で残念。

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