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☆本#191 「子どもはみんな問題児」中川李枝子著を呼んで

著者が、ぐりとぐらの作者で1935年生まれということを先日初めて知った。

著者は高卒後、大学教育は合わず、保育の専門の短大(?)へ行き、卒業後、30歳女性が創業したばかりのみどり保育園に就職する。そこで、日本一の保育を目指し、17年勤務する。
この本には、そのときの経験や20代で書いた絵本(絵は妹が担当)の物語ができるきっかけ等を書いていて興味深い。

著者が保母さん(当時。現在だと名称は保育士?)だったのは、1955年頃からだから今と違ってなんか自由な感じがいいがいいなと思う。当時は親との連絡帳はなかったらしい。これは結構時間を取るので大変と聞く。
子どもを飽きさせないために物語を考え、当時ちびくろさんぼ(この名称って今は差別用語なんだっけ?)が大人気でこの本に出てくるパンケーキも人気だったから、自分の創った物語ではカステラを登場させたらしい。


子ども時代・幼児教育が大事ってことは、下記リンクの調査(アメリカで1960年代生まれの子どもの教育とその後の追跡)からもわかる。

50年の長期調査で判明した「幼児教育」の効果(インタビュー)

アメリカの調査では、幼児教育をきちんとした子どもたちは20代での家の購入者数が多く、各世代において就業率が高く、犯罪歴等が低い。
幼児教育と、10歳までに知的好奇心を満足させる(博物館等へ行ったりすること)ことが子どもの脳の発達にとても大事らしい。

そういえば、以前ある東大名誉教授が、賢さは遺伝しない、と言っていた。賢い親の子どもが賢いのは、家に本がたくさんあったり、親が勉強していたり、そういう環境の影響ということらしい。

いずれにせよ、no book no life.


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