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☆本#194 絵本作家のエッセイ「本と子どもが教えてくれたこと」中川李枝子著を読んで

「ぐりとぐら」の作者のエッセイ。文庫サイズのハードカバーで読みやすかった。

著者の子供時代から、保母として働いていた頃、「ぐりとぐら」を書いたきっかけ、編集者や保育園の園長ら周りの人との話、子どもの話、どれも興味深かった。

著者は1935年生まれなので、保母さんの頃が1955年。で、1972年頃まで務める。その頃はなんか今と違っておおらかな気がする。

「ぐりとぐら」の絵は高校生の妹に頼んだそうだ。本のタイトルはフランスの絵本がきっかけ。二匹の猫がキャンプに行く話で、表紙の写真を見たら、読んでみたくなった。

著者は退職したわけではなく、みどり園が閉園することになって退職したことがわかった。それで、おそらく本を書く仕事とか翻訳に注力するようになったのだろう。てっきり絵本の仕事が忙しくなったのかt思っていた。じつはみどり園の経営がそもそも厳しかったらしい。
そういえば、原田康子も新聞社の統合で仕事がなくなり、作品を書くことに専念したという話を思い出した。こっちはその後パート?で新聞記者に復帰したようだけど。とはいえ、「挽歌」がベストセラーになるので、多分わずかな間だけ。

著者が偶然の出会いから入った同人誌は勉強好きな人が多くて、著者も外国語を勉強したりしていた。だから、アンネの童話も訳せたんだなと思った。しかも、親が学者だったこともあり、10代から英語やフランスを学ばされていたようだ。外国人から直接。

著者は子ども時代にたくさん本を読んでいて、先日読んだ記事の幼児教育の大事なことと通じていて、そこも興味深かった。




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