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☆本#114 「いなくなった私へ」辻堂ゆめ著を読んで

ある意味新しい終わり方のミステリー作品。

ミステリーは一気に読めるところがいい。文学系は多重構造だったり描写が濃かったり咀嚼に時間がかかる場合があるので。

主人公は二十歳の女性歌手。国民的スターという設定。目覚めたら外で、自殺扱いされて見た目も、身長・体格以外は変わってる。

で、偶然出会った男子大学生と子供と原因究明していく。この3人の出会いが偶然でないことは後にわかる。

中盤の火傷事件から大体先が読める。後半出てくる男子大学生の手の話が痛々しいけど、いろいろ伏線が解消されていきスッキリ。

最後数ページでどういうエンディングになるかと思ったら、意外と受け入れて終わる流れだったけど、1回殺されたことでなにか改善されて生まれ変わる設定が効いている。

細かいことを言うと、健康保険とかどうなるのさ、とは思う。

この作品は改題して発行されたけど、それ正解。タイトルって大事だなと改めて思う。


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