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☆本#172 時には熟考を。「人質の朗読会」小川洋子著を読んで

ツアー参加で外国旅行中だった日本人が反政府の人質となり、全員死亡する。

人質たちは、数ヶ月の膠着状態の間、退屈を紛らわせるため思い出を書いて朗読しあうことにする。決して損なわれない過去の話を。

その後実は、上記に関し録音されていた各自の朗読がラジオで無修正で一人ずつ公開される。

で、9つの話が始まる。

どの話も、誰かの死、悲しみ、老い、ひと時の絆のようなもの、残酷さ、縁のいずれかが含まれる。

「過去の決して損なわれない思い出」。考えさせられる。


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