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407
ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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#長編小説

☆本#407 正義「ストーンサークルの殺人」M.W.クレイヴン著を読んで

英国推理作家協会賞受賞作。ワシントン・ポーシリーズ第一作。 英国カンブリア州に点在するス…

☆本#375-383 三角関係と遺伝「Vシリーズ」森博嗣著を読んで

Vシリーズ10冊のうち、9冊読了。 語り手は、保呂草、28歳。時代は1970年代後半?探偵兼便利屋…

☆本#374 理不尽かどうか「アリスが語らないことは All the beautiful lies」ピーター…

大学の卒業式が間近なハリーのもとに、4年前に父と結婚した後妻のアリスから連絡があり、その…

☆本#371-3 生物科学「τになるまで待って」「ηなのに夢のよう」「χの悲劇」森博嗣…

Gシリーズ3冊。 τでは、加部谷、山吹、海月がメイン。バイト先で隔離され、そこで人が死亡し…

☆#370 ヒトの奥深さ「靴ひも」ドメニコ・スタルノーネ著を読んで

映画を観たいと思っていたのに、結局タイミングが合わず、原作を読むことにした。 3部構成。 …

☆本#363,364,365 超長編 「今はもういない」「数奇にして模型」「有限と微小のパン」…

「今はもう~」はなかなかトリッキーな作品だ。 西之園萌絵はやっと犀川助教授に休暇を取らせ…

☆本#327-9 たくましく「情熱のシーラ」上中下 マリーア・ドゥエニヤス著を読んで

著者は本作でデビューし、本作はスペインでベストセラーとなった。 歴史ものの大河ロマン的。といっても、ロマンス部分は多くない。 主人公シーラは日本でいう明治の終り頃の生まれ。20歳になったシーラは2歳年上のイグナシオと出会い、堅実な彼と結婚しようとする。が、10歳以上年上のプレイボーイのラミーロと出会い、イグナシオとの婚約を解消し、彼と暮らし始める。シングルマザーの母から、初めて父に会わせると話があり、ふたりは貧富の差で母親が身を引いたんだけど、父親から生前遺産をもらう。それ

☆本#326 意外な展開 「パリのアパルトマン」ギョーム・ミュッソ著を読んで

アパルトマンというと、アパートを想起するかもしれないけど、ここは二人の主人公、アラフォー…

☆本#324-325 最後に明かされる「メッセージ そして、愛が残る」「作家の秘められた…

どちらも最後まで読んで意味が繋がる長編小説。 前者は、エリート弁護士がある医者と知り合う…

☆本#323 ミステリーより人間模様「夜と少女」ギョーム・ミュッソ著を読んで

書評で気になって読んだら、ミステリーというよりドラマ的で、後半に入り組んだ人間関係が明ら…

☆本#318-322 「しない。」「サイレント・ブレス」「殺人出産」「さよならドビュッシ…

「しない。」群ようこ著のエッセイ。 著者が積極的にしないことが書かれていて、ネットショッ…

☆本#314-7 「蛇を踏む」「センセイの鞄」「大きな鳥にさらわれないよう」「真鶴」川…

「蛇を踏む」は表題を含む短編3作。表題は、くまの話を含む短編を数冊読んでいたので同様のフ…

☆本#312-3 孤独「子のない夫婦とネコ」群ようこ著、「疼くひと」松井久子著を読んで

前者は短編集。中年夫婦、姉妹、熟年離婚した男性、シニアカップルらが、犬猫との暮らしを選び…

☆本#293-296 古典、シニア、戦争 「続 古典まんだら」田辺聖子著、「マジカルグランマ」柚木麻子著、「われらが痛みの鏡 上下」ピエール・ルメートル著を読んで

「続 田辺聖子の古典まんだら 一葉、晶子、芙美子」は、3名のほかに杉田久女、吉屋信子についてもその人生が簡潔にまとめられている。 24年の人生だった一葉は、亡くなる1、2年前にかなりの作品を残していて、読んでみたくなった。有名なのはあらすじを知ってるけど。 とはいえ、明治生まれの作家は、旧かながネックだ…。 彼女は今年生誕150年!なんと、この本を読んでいた日が誕生日だった。さらに先日「鏑木清方展」で、彼が描く彼女の絵を見た。意識すると重なる偶然。記念館も行くべきか…。 林