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☆本#407 正義「ストーンサークルの殺人」M.W.クレイヴン著を読んで
英国推理作家協会賞受賞作。ワシントン・ポーシリーズ第一作。
英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見される。3番目の被害者には仕事のミスで停職中の国家犯罪対策調のワシントン・ポーの名前と「5」と思しき字が刻み付けられていることに、天才捜査官ティリー・ブラッドショーが気付く。上司のフリンに報告し、郊外に引っ込んでいたワシントン・ポーは仕事に復帰。ティリー・ブラッドショー、カンブリア州警察犯罪捜査課所属でポーの友人でもあるキリアン・リードと共に事件の謎を解明していく。
ティリーは飛び級で大学に入学し、2つの博士号を持っているが、長年研究に没頭してきたせいか、コミュニケーションスキルが低く、周りからは能力を評価されていない。が、ポーと働くことで徐々に改善されてく。
ポーが経験に裏打ちされた直観派であるのに対し、ティリーは自分でプログラムを作り、分析速度が速く、データベースなので論理的。ふたりは対照的ないいコンビ。ただ、こだわりの深さについては共通点もある。
前半では、捜査していくうちに、行方不明の4人の少年、人身売買、大物政治家や著名人らの関与が浮かびあがってくる。
後半は、意外な犯人とポーの名前と彼の母の秘密が明らかになり、事件は解決したかに見えるが…。
シリーズの2,3と短編は既に出ていて、シリーズ4は今年発売予定らしい。ひとまず出ている本は読みたい。
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