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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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2021年5月の記事一覧

ピーターラビット絵本 オリジナルの英文とイラスト

以前紹介したサイトで、作者のベアトリス・ポターは亡くなってから何十年も経っているのでもし…

☆本#199 古びなくて続いていくこと「本・子ども・絵本」中川李枝子著を読んで

これエッセイは、これまでに読んだ著者のエッセイ本と内容がそれほど差がなかったけど、この本…

☆本#198 家族のかたち「花の子ども」オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル著

早川のサイトで見つけて、なんとなく惹かれて読んでみた。 著者はアイスランド人で、日本では…

☆本#197 ほのぼの。「プフとノワロー たのしいキャンプ」ピエール・プロブスト作・…

最近読んだ絵本作家の影響で、紹介されていた絵本を読んだ。サイズが変形で縦が文庫と同じくら…

☆本#196 いやな予感は。「歯車」芥川龍之介著を読んで

芥川龍之介の最期の短編小説。 レインコートの男、近親者の死、朝から不吉を想起する出来事、…

☆本#195 人生いろいろ「私の『貧乏物語』」岩波書店編集部編

作家、教授、写真家等様々な職業の36名の貧乏に関する話。人数が多いので、それぞれ2,3ペー…

☆本#194 絵本作家のエッセイ「本と子どもが教えてくれたこと」中川李枝子著を読んで

「ぐりとぐら」の作者のエッセイ。文庫サイズのハードカバーで読みやすかった。 著者の子供時代から、保母として働いていた頃、「ぐりとぐら」を書いたきっかけ、編集者や保育園の園長ら周りの人との話、子どもの話、どれも興味深かった。 著者は1935年生まれなので、保母さんの頃が1955年。で、1972年頃まで務める。その頃はなんか今と違っておおらかな気がする。 「ぐりとぐら」の絵は高校生の妹に頼んだそうだ。本のタイトルはフランスの絵本がきっかけ。二匹の猫がキャンプに行く話で、表紙

☆本#193 「アンネの童話」アンネ・フランク著中川李枝子訳を読んで

中学生ごろのアンネが書いた短編集。1、2ページ程度のもあって、ちょっと散文っぽくて、発展途…

☆本#192 実践しやすそう「今あるもので『あかぬけた』部屋になる」荒井詩万著を読…

この本を知るきっかけは忘れたけど、この本は写真はなし(イラスト入りで、色の組み合わせの例…

☆本#191 「子どもはみんな問題児」中川李枝子著を呼んで

著者が、ぐりとぐらの作者で1935年生まれということを先日初めて知った。 著者は高卒後、大学…

☆本#190 世界が近かった頃 「ももこの世界あっちこっちめぐり」さくらももこ著を読ん…

テレビで紹介されてるのを見て、読んだことなかったので読んでみた。 行ったことがある国や都…

☆本#189 母親の違う3姉妹の恋「輪唱」原田康子著を読んで

北海道釧路が舞台。母親が違う3姉妹の話で、本人たちはそれを知らない。長女は身体が弱く家事…

☆本#188 奔放で純愛「ナニカアル」桐野夏生著を読んで

林芙美子の本はいつか読みたいと思いつつまだ読めていない。この作品はその林芙美子が主人公の…

☆本#187  研究者と実験「密林の夢 state of wonder」アン・パチェット著を読んで

ついに読み終わった。さすがに500ページ以上で濃い内容なので時間がかかった。 巻末の訳者あとがきを読んで、あ〜これは面白いやつだ、とわかり、読み終わって、いろいろ想像・考えさせるとこもこの作品のすごいところだ。 主人公はアラフォーで製薬会社の研究員。恋人はかなり歳の離れた上司。ある日、同僚が南米の研究所で死亡したと知り、彼の妻の希望や流れで現地へ赴く。そこには大学で研修生だった頃の教授がいて、そこでは高齢でも出産できることを調査研究している。 結局同僚は死んでおらず、ある