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書くこと、伝えること

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書くことや作ることにまつわるひとりごとを呟いています。
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#エッセイ

今しか書けない文章がつなぐ未来

あの日、あの時しか書けない文章があると思っている。同じ出来事でも、当日に書くのと一ヶ月後…

Mica
2年前
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言葉や文章のボタン

書いても書いても、これは真ん中じゃない。そう思うときがある。一瞬ではなく、割と長い期間。…

Mica
2年前
41

自分の文章を信じるということ

晴れた日に屋外で味わう冷たいコーヒー。子どもたちが寝たあとの静寂と読書。葛藤や焦燥の先に…

Mica
2年前
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「書く」という、心の調律

以前、仕事で声楽の先生にインタビューした経験がある。地域で開いている体験レッスンを実際に…

Mica
3年前
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空虚はロックを鳴らせなくても

幼少の頃から感情を表に出さないタイプだと言われ続けて、文字を扱う仕事をしてもそれは情報の…

Mica
3年前
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だから、この夏は日記を書いた

温かいコーヒーが似合う朝になりつつある。子どもたちを幼稚園へ送る時間は午前7時半過ぎ。太…

Mica
3年前
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自分を映す本棚の存在

10年住んだ場所を離れることになった。 アメリカはカリフォルニアの地。2011年。渡米当時、私は独り身だった。その後、結婚して、出産して、いまは4人家族。ルームシェア、1ベッド、2ベッド、3ベッド。大切な人が増えるたびに、家が大きくなり、家具や荷物も積み重なった。 引っ越す前に断捨離しよう。そう決めて、最初に手をつけたのは本棚。何気なく始めたのだが、想像以上に深く潜る時間となる。 * 実家から歩いて5分ほどの場所に本屋さんがあった。最寄駅から自宅の間に位置し、バス停が

仕事にしたいんですか、趣味じゃダメなんですか。

今年は手帳のフリーページに書いている日記。久しぶりに開くと前回から一か月も経っていて驚く…

Mica
3年前
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因数分解と化学変化

漠然とした悩みはいつも視界の片隅にある。そういえば人生で「悩んでいない」時間などない気が…

Mica
3年前
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縁の下を生きる

いつだったか、高校時代から仲が良かった友人が「この曲めちゃくちゃ良いんよ」と勧めてきたの…

Mica
3年前
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キミの涙が教えてくれたこと

もう私はこんな涙を流さないのだろうか。つぎつぎと溢れ出す滴をぬぐいながら、ぼんやりとそう…

Mica
3年前
91

エッセイを書くこと、書く場所

「おまえってさ、きれいに歌おうとしすぎてつまんないのな」 そう私へ言い放ったのはかつての…

Mica
4年前
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「叶う」と「叶わない」のあいだにあるもの

幼い頃に描いていた夢がまったく思い出せない。 お花屋さん?ケーキ屋さん?たぶん違う。しい…

Mica
4年前
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手作りの勲章

「この曲って先輩のお仕事みたいですよね」 大学時代から付き合いがある後輩友人が言ってくれたセリフ。彼女にとっては何気ない一言だったに違いないが、私はその言葉を10年以上経ってもお守りのように持ち続けている。 "この曲" のタイトルは「彩り」という。ミスチルの13枚目アルバム『HOME』に収録されているリード曲だ。 僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったこともない人の 笑い声を作ってゆく そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える モノクロの僕の毎日に