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第32回カレリア語【ヴィエナ方言】 独学記録 - さまざまな接続詞

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カレリア語のうち、本カレリア方言-ヴィエナ方言を学ぶページです。
方言分類に関してはこちらの記事をご参照ください。
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学習している中で既に出てきているものもありますが、ここでは主要な接続詞の働きをまとめて載せておきます。

さまざまな接続詞/Konjunktiot

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今回ご紹介する接続詞は上の表のとおり。このうち、jotta に関しては 第25回 接続詞 jotta を使った文 で説明しています。

同じ意味の接続詞でも複数の種類があるのは、ロシア語からの借用や各地の方言が一般的に通じるようになったためだと考えられます。

1)等位接続詞/Rinnastajat konjunktiot

語と語、句と句、文と文などを対等な関係でむすぶ接続詞です。

・ta, i, tai : 「そして」

Täššä kuvašša on tuato ta muamo.
Täššä kuvašša on tuato i muamo.
Täššä kuvašša on tuato tai muamo.
この写真には父と母がいる

Matti-ukko syöy ta juou.
Matti-ukko syöy i juou.
Matti-ukko syöy tai juou.
マッティおじいちゃんは食べて、飲んでいる

特に使い分けはなく、どれも同じように使用できます。もっとも一般的なのが ta です。i はロシア語 и からの借用です。

・tahi, tahikka, eli : 「あるいは, どちらか」

Našto tahi Anni tulou huomena.
Našto tahikka Anni tulou huomena.
Našto eli Anni tulou huomena.
ナストかアンニのどちらかが明日やって来る

Olemma koissa tahi mänemmä kauppah.
Olemma koissa tahikka mänemmä kauppah.
Olemma koissa eli mänemmä kauppah.
私たちは家にいるか、あるいは店に行く

こちらも特に使い分けはありません。eli はやはりロシア語(или)からの借用語です。

・vain : 「それとも」

Onko še koira vain hukka? 
これは犬ですか、それともオオカミですか?

Tuletko šie tänäpiänä vain huomena?
あなたは今日来ますか、それとも明日来ますか?

原則的に疑問文で使われます。

・ka, a : 「しかし」

Eklein oli pakkani ka tänäpiänä päiväni paistau.
Eklein oli pakkani a tänäpiänä päiväni paistau.
昨日は氷点下だったが、今日は太陽が輝いている

Hiän syöy ka ei juou.
Hiän syöy a ei juou.
彼は食べるが、飲まない

これも、a はロシア語 а の借用語です。

2)従属接続詞/Alistajat konjunktiot

従属接続詞は、副詞節や名詞節を導き、複文をつくります。基本的には接続詞の前にカンマが挿入されます。

・kun : 「~の時に, ~している間に」

Kun kešä tulou, lähen Šuomeh.
夏が来たら、私はフィンランドへ出発する

Mänen järven rannalla, kun on kaunis ilma.
良い天気の時には、私は湖の岸辺へ行く

・kun : 「~なので, ~だから」

En voi tulla, kun miula ei ole aikua.
時間がないので、私は行けません

・još, kun : 「もし~なら」

Još hiän ei ole koissa, višših hiän on puistošša.
Kun hiän ei ole koissa, višših hiän on puistošša.
もし彼が家にいないのであれば、おそらく公園にいるだろう

Još šie lähet, ni mie kyllä lähen siun kera.
Kun šie lähet, ni mie kyllä lähen siun kera.
もしあなたが出かけるなら、もちろん私も一緒に出かけます

応用

Mie tahon matata Karjalah ta Šuomeh. Ka en voi lähtie nyt Japanista.
Myö emmä nyt mäne muih maih, kun meijän pitäy pisyö vain kotimuašša korona-ajalla. Kun korona-pandemija alko, en ajatellun, jotta jatkau korona-aika ni pitälti. Još korona-aika loppuu, varmašti lähen matkah Karjalah ta Šuomeh.

カレリアとフィンランドに旅行に行きたいです。しかし、今は日本から旅立つことはできません。コロナ期間中は母国にとどまっていなければならないため、私たちは今他の国々へ行くことができません。コロナパンデミックが始まったとき、私はこんなにもコロナ期間が長く続くとは思っていませんでした。もしコロナ期間が終わったら、私は必ずカレリアとフィンランドへ旅に出ます。

学習後のつぶやき

そういえばコロナ用語をカレリア語で調べていなかった、と今更ながら応用で使ってみました。リッヴィ方言で書かれた記事は割と見かけるのですが、ヴィエナ方言でのコロナに関する記述はあまり見つけられず。もう少し探してみましょう。

接続詞を用いた従属文が書けるようになり、いよいよ表現も豊かになってきました。今回の応用文には動詞の過去形、名詞の複数形も用いました。そろそろこのあたりの中級文法に入っていくことになりそうです。

>> カレリア語【ヴィエナ方言】 独学記録 - もくじ

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