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セミの泣き声は、一日の号砲

セミが轟く中、

僕の両足が前に前にと競り合う。

向かう方角は、

セミが各々の木に鎮座する前と変わらない。

変わらない景色。止まらない時間。

そうする間にも、

新しいセミがその木を奪還する。

今日もどこかで都落ち。

波乱万丈な世界に揉まれながら、

今日の僕は始まる。

「おはようございます!」

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