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ばぁーい、私の青春。

モーニング娘。’21の佐藤優樹ちゃんの卒業公演後に書いている。
今日は2021年12月13日、私の青春がひと段落した日だ。

モーニング娘。のことが気になり始めたのは2016年で、当時の新曲『泡沫サタデーナイト』が発売された頃。
その時の私は三浦大知オタクだった。
三浦大知が音楽番組で「今のモー娘。のダンスがすごい」と発言していたので大知くんが推してるなら私も好きーくらいの感覚だった。

そんな中、例の『泡沫サタデーナイト』が発売されYouTubeにMVが上がった。最初はチェックすらしていなかったのだが、三浦大知ファンの知り合いが「モー娘。の新曲やばい」「恋愛レボリューションを思い出すアゲ曲最強」とか言い出すもんだからこれは見るしかないと再生。私の中で衝撃が走った瞬間だった。

私は97年生まれなので幼少期にモーニング娘。の全盛期の音楽を聞いて育った世代だ。
しかしそれから特にファンになることなく離れたので、いくら大知くんが好きといっていてもモー娘。って昔のアイドルだよねという感覚だった。

それが塗り替えられた。
わちゃわちゃ感というか、とりあえずポジティブにいきまっしょいっていう感じのモー娘。感をそのままに残しつつ、今の音楽をしている彼女たちがそこにはいたのだ。

さらにみんな可愛いし、歌は上手いしダンスも申し分ない。
こんなことをいったら各方位に失礼にあたってしまうかもしれないが、三浦大知クルーのパフォーマンスを見慣れていた私が思わず見返しのだ。
正直に言って衝撃だった。

アイドルってこんなにすごいのか。
モー娘。って今もこんなに魅力的なのか。

そこからはモー娘。に限らずさまざまなアイドルを探し始めるようになった。
アイドルオタク誕生の瞬間である。

(当時まとめたものを記事にしたのでぜひ↓)

「推しは変えるものではない、増やすものだ」を合言葉に色々な現場に行った。
沢山のアイドルを知った。少ないバイト代から食費を削ったり、自分のやっていたことやバイトの時間の合間をぬったり、大学の授業後や部活から直行で会いに行ったりした。

どの思い出も楽しかったし、美しい。
私の大学時代の思い出はアイドルとともにある。私の「あの頃。」は確実に2016年からの5年間だ。


大学時代は社会人になったらもっとお金を使って推しに会いに行ったり貢げるのに、、、早く社会人になりたいと本当に思っていた。

けれどそんな未来は簡単には来なかった。

2020年、私が大学を卒業し社会人になるというタイミングで世界的に流行り始めた病のせいで私が推したちに会いに行ける機会は激減した。

そんな中で、ラストライブもせずに解散したグループがいた。無観客ライブの中で卒業をしたメンバーもいた。そして芸能界を引退した推しもいた。

最後に推しに会えないまま終わるという経験がこの2年間あまりで何度もあった。

私の生活にも変化があった。
社会人になり仕事に忙殺される日々、さらには恋人ができたり…今までアイドルに注いできた情熱や時間を違うものに使うようになった。

アイドルに対する依存度も低くなっていき、これで私もオタ卒だろうかなんて考えていた。

そういう心持ちのまま迎えた佐藤優樹ちゃんの卒業コンサート。
仕事を終えた後、急いでライブビューイングのチケットをとった映画館に向かった。

公演開始数秒で私は泣いた。
本当にまーちゃんが卒業しちゃうんだ。

それまでの色んな思い出や、ライブの名場面が頭の中を駆け巡った。

その思い出はモー娘。だけではなかった。好きだった全てのアイドル、一目見れずまま会えなくなった推したち、メンバーそれぞれが別の道を歩み始めているグループのことなど。

なんだか、大学4年間の中で私が情熱を注いだアイドルたちへの思いや未練が全て浄化された気がした。

それはきっと、今日のモーニング娘。’21のメンバーが王道アイドルの完成形に近いものを見せてくれたからだろう。

ビジュアル、歌、ダンス、表情管理、衣装、演出やMCに至って全てが私にとって完璧だった。

好きなアイドルが、沢山のファンに見守られながら卒業のステージに立てて本当に良かった。

これでようやく私の青春が終わった。
そう強く感じた。

この涙はまーちゃん卒業への悲しさや感動だけから来るものでは無い。今までの自分を肯定し、前を向くためのものだ。

もちろんこれからも好きなアイドルの音楽を聞くし、ライブにも足を運ぶだろう。

しかし、今後の人生であの4年間ほど私の愛を注ぎ込む時間はもうないと思う。
私も私の人生を進むのだ。

大人になってからも
まだ勉強は続く
今しか出来ない
君がしたいことをしなよ

(モーニング娘。’14/笑顔の君は太陽さ)

さっき、まーちゃんにもそう言われたしね。

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