境目
憎しみでいっぱいの日曜日、ぬくもりすらない、くぐもった声が絡みつく部屋、絶望をも突き抜ける知己と愛を格納し、不埒な現実に立ち向かう蟻一匹の様子、死の切片や、取り除かれた悪、肥大化する右脳や、フレキシブルな細胞、神の息吹や、破れた服、ブランド物で満たされた脳内をクラッキングして、勘繰るだけの人々の構造的な妄想に囚われているだけの、打算的な意識を改ざんして、新たな創造主として、世界を救済するとか、云々訳もわからぬものを想定しては、綺麗なフリをしたりして、支配されるだけの君たちのプリズムやエクトプラズムや、天上天下唯我独尊や、毒性の過去や、ココアに浮かぶ羽虫、恋している思いも、恨みつらみに飲み込まれてしまい、虐げられるだけの未来や、多幸感やら残尿感などに苛まれ、涙で買い取る利権や、あらゆる悲劇の派生、時代的な憂鬱に噛みつかれた私たちの世代、吸収されて行くアニマを眺め、ぼんやりとした日常をチタン合金でコーティングして、淘汰されるだけの現実を食べ尽くすカバや、不吉な予感を促すコウモリたちがばら撒くウイルスや、運動的な奴らの廃屋や、独善的な回路をまさぐる低劣な連中の支配、ギンガムチェックのネルシャツに包まれた記憶の墓場、大罪を謳う文化的な改ざんを目論む資本家たち、コミュニズムが加速し、さらなる支配を生み出すために、市民を上手く騙しては、次なる欲を満たすために、生み出される欲、ニコチンの海で痺れている大脳を放棄して、辛辣な詩を放つ夏の太陽や、神話の中に住まう私の忘我に噛み付くオニヤンマや、くたばった約束を地に帰し、やがて来る死をも超越するために、躊躇わずに変化しては、次々と迫る意味の膿を潰す。
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