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高遠な基礎

高遠な主観に生える木々、見た目ばかりの君たちの主義主張なんてものを、加速させる真理、星を詠む感触、あらゆるヒエラルキーのゆりかご、伝説に住まう主観のチュアブルを口に含み、銀行が謳う絶対的な価値の番犬たちを打ち倒し、創造的な深夜に帰巣する鳥たちのリズムや、空疎な自己が孕んだ夜の退屈などを飼い慣らし、仰々しい結末に降り注ぐ酸性の雨や、陰鬱な焦土がもたらす暗い呼吸、便宜的な胎動や、受胎告知を終えた朝、サーモンの上に乗るハーブや、エンディングに混ざる憂鬱、森羅万象を弄る高機能な機械の腕や、加速する十字路、乗用する予感や、還元される数多の窮屈な理想、自由に沿うように走る正規品たち、あらゆる奇跡を踏み躙る国家的な理想、驕傲な奴らがひしめく全体主義の恍惚、苛まれるだけの空間から逸脱して、自らの空白を埋めようと、せめぎ合う市民たちとは、何なのかを、今一度考えない限りは、誰もが利用され、理性なんかを謳い、互いを騙し合い、足を引っ張るだけに至るようなあらそいを超越して、延々と現れる結末の強度や、狂騒に消え行く真理の模様、超克し続けた先に広がる虚しさすら味方につけ、つたない今に発生する病などを飛び越えて、自らが生み出した主観だけを頼りに、進むことだけが、誤った答えを利用し、誰かを陥れないことになるのか、と。

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