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男一人旅、サーファーでもないのにバリ島に行ってきた ②

①はこちらから

さて。


足を手に入れたはいいが、どうやらヘルメットは着用しなければいけないらしく、前述のバイクのレンタル屋さんの高橋さんから、レンタルのおまけで付いてくるフルフェイスのヘルメットを渡された。


しかし全くかぶる気にならない…


こんなクソ暑い中で、失礼ではあるが、誰がかぶったか分からないフルフェイスはさすがに三十路半ばの僕でも勘弁である。


「メット売ってませんかね?」との質問に高橋さんはこう答えるのだ。


「ここの先におみやげ屋さんがあって、そこで売ってますよ。」


(※GoogleMapの位置が間違っていたためトリップアドバイザーの地図を使わせていただいた。)


ピンのところがホテル。言うのはこの赤いところである。確かに来るとき夜中にもかかわらずあった気がする。

しかしだ。

地図には表記されていないが、思いっきりこのjl padma utaraという道、"ONE WAY"と思いっきり書いてある。つまり一方通行である。

「一通ですよね?」と聞く僕に高橋さんはこういう。

「何言ってるんですか、ここはバリですよ。」

そうか。

ということで、いきなり「一通逆走」と言う日本でも(多分バリ島でも)違反を犯してしまうことになる。郷に入れば郷に従えである。

しかもそれのやり取りを聞いていたホテルの日本語がわかる男性従業員はこういうのだ。


「ノーヘル、オーケー」


ギャグだ。それを言った矢先にノーヘルの白人カップルがこの道をバイクで逆走していた。

なるほど、よくわかったよ。

「オーケー、リメンバーエイティーンイヤーズオールド」とか適当な事を抜かし走り出した。

(ちなみに歩いて5分くらいだけどね)

土産物屋に到着。

「ディスハウマッチ?」

電卓を持って300,000と叩いてくる。

「ノー、ディスカウント」

電卓で200,000になる。

「ノ〜」

電卓をとり150,000を指す。

しょうがないといった顔で「オーケー」と言われ、ヘルメットをゲット。ゴーグル付きの半ヘルである。

このときざっくり1万円は1,000,000ルピアとか考えていたので、まあ1500円ぐらいだ。ちなみに確実にJIS企画には通らないような玩具である。

それを被り向かったのは、バイクを乗ってわずか先のレギャンビーチである。


きたぜ南国。

しばらくぼーっとタバコを吸いながら、横の露店でビンタンビールを30,000ルピアで買う。

しかし暑い。暑いのだが乾燥してる。いわゆる僕的には素晴らしい環境だ。暑くて湿度が高いほど不快なものはない。

そしてビールがぬるい。ああ、これが映画「神様はバリにいる」で言っていた事なんだと痛感する。

そういえば今、思い返せばこのときの僕は、まさにこの映画の尾野真千子さんの役柄のような感じだった。何もかもに疲れ、仕事とお金に追われ、人に疲れ、日本を離れていたんだ。

これを見て、「行こう」と決めたのも大きかった気がする。

(ちなみにこのアニキは実在の人物らしく、本当に会ってみたいと思う。この人に合うツアーもあるらしい。いつか行きたいと思う)

とりあえずホテルに戻り、水着に着替えプールに。万国共通、プールサイドのスタッフにルームナンバーと名前を伝え、欲しいタオルの枚数を伝え貰う。

イエス、南国。ほぼシャワー代わり。ボチャンと入ってプカプカ浮かぶ。適当に体が冷えたら、プールサイドのバーでビンタンビールを買い飲む。

寝る。

起きたら夕方。疲れてたんだな…。

何か飯が食いたいと、着替えてロビーのWiFiが一番いい環境にて検索。

2つ候補が上がる。

この赤いところである。評判がいいのは有名なパドマリゾート横の位置のところ。

有名だから混んでるかもと、北の方角のところに行く。

アヤムゴレンミーゴレンを頼んだら、なぜかアヤムゴレンに米が付いてきた。

僕の中では「焼きそばに唐揚げ」と言いたかった。しかし通じたのは上記の内容である。

食ったけどね。ビール2本と合わせて80,000ルピアもしなかった気がする。安い。

そして旨い。東南アジアの飯は基本的に日本人好みだと思う。まず米や麺と言った炭水化物主流。辛いイメージはあると思うが、適当に「ノースパイシー」とか言っとけば辛くしてくれなくなる。

そして夕暮れ。サンセットを見に行く。

前述のレギャンビーチだ。

さすがに世界中の人間が言うだけのことはある。素晴らしい。写真では伝えきれないとはまさにこの事だ。

あらかじめホテル近くのコンビニ、日本でもおなじみ”サークルK”でビンタンビール2本、ビンタンレモン1本を買っておいたので、暮れるまで飲んでいた。

そのままこの日は、ホテルの近くの、前述のヘルメットを買った店の並びのバーにて、オージーと喋りながら飲み明かしたのである。確か会計は200,000ルピアくらいだった気がする。

(名前を忘れていて申し訳ないが、このお店はすぐわかると思います。オープンテラスで、ここだけやたらオージーの(いわゆる白人)騒ぎ声で目立ってるので。サークルKとヘルメット屋さんの間)

(※ここで言っておきたいのは、やたらビールばかり飲んでいるが、何故かという事。というのはバリ島は洋酒が高い。国産の酒、つまりはインドネシアの酒は安いが、よく飲むカンパリ、バーボン等の外国から輸入した酒が異常に高い。安く飲めて早く酔うには、③で書くが、ナイトマーケット等でアラックを買うしかない。僕は酒が異常に強いため、ビンタンビールでベロベロになる事が無かった。まあそれでも上記でわかる通り、飲みながら何かに乗ってますが…現地の人、いわゆるバリニーズやオージーは、ビンタンビールを片手にバイクに乗ってます。ここらの事情が分からないのでここらへんは自己責任及び現地法律でお願いします。)

明け方ホテルに戻り、入っちゃいけないはずな時間にもかかわらず、部屋からバスタオルを持ち出しプールにボチャンと入って、朝は明けていったのだった。


だってここはバリだもん。


③に続く

男一人旅、サーファーでもないのにバリ島に行ってきた その2 はこちらから。

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