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ドラマ「SHUT UP」第7話 性暴力との闘い。声を上げる者たちー感想

 ドラマ「SHUT UP」の第7話感想です。

 前回誹謗中傷が広まってしまった四人は一体どうなってしまうのでしょうか?

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  第1~6話の感想はこちらから!



第7話あらすじ

登場人物

・田島由希(仁村紗和)・川田恵(莉子)
・工藤しおり(片山友希)・浅井紗奈(渡邉美穂)
・鈴木悠馬(一ノ瀬颯)・露木彩(芋生悠)
・山内たける(井上想良)・榎本伊月(野村康太)
・宇野陽太(草川拓弥/超特急)・桜井(坂東希)

あらすじ

 悠馬とたけるによって個人情報を晒され絶望する四人。
 
 そんな時、彩が四人の元を訪れ謝罪、由希もキツイ言葉を言った事を謝り和解。

 伊月が仲間に加わり、反撃の策を練る。

 サークルの内情に詳しい伊月が連絡を取り、サークル内で性暴力にあった女性に話を聞き、証言は取れたものの決定的な証拠を掴むにはいたらない。

 由希はバイト時にパパ活盗撮をした男がフラッシュバックし悩む。

 そんな由希をパパ活で同じ立場になった紗奈が励ます。

 由希・恵・しおり・紗奈の四人は互いを励まし合いひと時の幸せな時間を過ごす。

 サークルの性暴力の証拠がなく手詰まりになった中、伊月は悠馬とたけるから大きなイベントを開催することを聞き、由希はそのイベントに乗り込もうと提案する。

 to be continued……

感想

誹謗中傷の包囲網

テレビ東京「SHUT UP」第7話

 冒頭の誹謗中傷が広がりそれを不特定多数に目にしている描写が秀逸ですね。
 スマホを見ている下卑た笑みを浮かべる男性や女性の口元アップにゾッとします。
 でもよく考えればこの人たちは、あやふやな情報を鵜吞みにしエンターテインメントとして消費している我々自身ですよね。
 無自覚な加害者に囲まれ、普通に道で笑っている人に対しても自分の事を笑っているのではないかと不安になる由希の気持ちが痛いほどわかり辛いです。
 情報というのは常に発信者の意思が反映されます。
 発信者の意図で都合のいいように切り取られ、改ざんされ、間違った情報を埋め込まれているかもしれません。
 様々な情報が氾濫している昨今、受け取り側の我々も早飲み込みすることなくしっかり見極めることが大事ですね。

個人情報を晒される四人

 いやー!個人名まで出したらダメでしょ!顔写真もダメだけど。
 バイト先まで特定されてしまって。「ベリヤム弁当」っていうのか。
 これは我が身に振り替えてみたらとてつもなく怖いです。バイト先に苦情が入るレベルで拡散されているわけですから。
 しかも100%嘘ではなくて100万円盗難や障害事件は実際起きているわけですから反論も難しいですよね。悠馬側に有利なように情報操作されていますからなおさらです。

自暴自棄になるしおり

テレビ東京「SHUT UP」第7話

しおり:
今まで解決してきたつもりだった、いろんなこと。
みんなでいれば何とかなるって思ってた。
その結果がこれ。
もう、私達……。

 事故とはいえ悠馬に傷を負わせてしまったしおりはかなり心にダメージを負っていますね。
 しおりって恵のサポートをしたりすごくしっかり者のイメージでしたがもうすっかり投げやりになってしまっています。
 悠馬が悪いとはいえ非合法な手段で反撃してしまったことが今になって四人の首を絞めているのがやるせないです。
 ここから反撃の術はあるのでしょうか?

彩との和解

テレビ東京「SHUT UP」第7話

 謝罪の後、「この状況を変えたい」と声を絞り出す彩は最初の苦労を知らないお嬢様とは別人ですね。
 この事件を乗り越えたらきっと意志を持った素敵な女性になってくれることでしょう。
 

伊月の決意

テレビ東京「SHUT UP」第7話

しおり:
そもそも、この人、信用できるの?

伊月:
もう、見て見ぬ振りも、知らないままでいることもしたくない。
止めたいんです、あいつらのことを。

 サークル名簿で被害者に話を聞きメールや録音などの証拠などを掴もうという伊月に不信感をあらわにするしおり。
 今までならおどおどしそうなものでしたが、腹をくくった伊月はきっぱりと決意を口にします。かっこいい!
 伊月も最初の悠馬の言いなりだったころの頼りない顔から決意を込めた男の顔になっていますね。
 こうして彩と伊月が味方になってくれたことが心強い!

手土産羊羹

テレビ東京「SHUT UP」第7話

 伊月が持ってきた手土産の羊羹インスタのオフショットで食べていた羊羹でした!
 Xのタイムラインでも「羊羹キターー!」って感じでした。
 ドラマ内でもインスタオフショットでもモグモグ可愛いです。


被害者たちの証言

 今回伊月が連絡していなかったらこの方々も泣き寝入りしたままだったんですよね。
 こういった被害は人にも相談しにくいですし、恵のように自分にも悪いところがあったと自責の念に駆られる人も多そうです。
 ですから一人で抱え込まず、信頼できる家族や友人、塔子のような自助グループのスタッフにきちんと相談してほしいですね。

パパ活盗撮野郎の幻覚に凍りつく由希

テレビ東京「SHUT UP」第7話

 このドラマで一番心にダメージをくらったシーンです。
 なんと10万円で体を委ねた盗撮男が本屋に現れました!
 声を聞いた瞬間背筋がゾッとして、顔を見た瞬間鳥肌が立ちました!
 男の自分でも気持ち悪いくらいだから女性の方や当事者の由希にとっては筆舌に尽くしがたい嫌悪と恐怖を感じたことでしょう。
 本を落として凍りつく由希を心配するお客さん。
 由希の幻覚だったので胸をなでおろしましたが鳥肌は収まりません。
 いろんな事件が起こってすでに過去の事のようになっていた盗撮男の件、由希の中では拭い難いトラウマになっていたのでしょうね。
 

由希と紗奈

紗奈:
こないだ由希が言ってたことその通りだなと思ったよ
自分を大切にするって難しいよな~って
私もまあ自分のこと大切にできてたかって聞かれたら、そんなこと考えたことなかった
でも正直『それが何?』って思うんだよね
だってあの時はああするしかなかったんだもん
他に何もできなかったんだもん
・・・
大丈夫
私達何にも失ってない
汚れてない
大丈夫
・・・
あ!でもこれからはちゃんと考えてみようかな?って思ってる
自分を大切にするとか 何だとかね

由希:
優しいよね、紗奈は……

紗奈:
何が?(笑)私は「元気だせよー!」って思っただけ!
あの、これから人集めて成敗しなきゃなんだから!あのクソ人間どもを

 第6話で恵が塔子(野呂佳代)から「あなたは悪くない」と言ってもらった時と同じ感情になり目の前がぼやけました。
 仲間のためとはいえ体を売ってしまいトラウマに苦しんでいる由希に同じ立場から「大丈夫」と声をかけてくれる紗奈。
 紗奈にもきっと葛藤はあっただろうし嫌悪感もあったと思います。
 それを乗り越えて前に進もうとする紗奈の強い意志に感動しました。
 ネットワークビジネスで困っていた紗奈を由希が助け、今度は苦しむ由希に紗奈が寄り添う。
 一人じゃないって本当に心強いです。

四人の絆

 ムードメーカーの紗奈が大活躍ですね。
 しおりも元気が出てきていてホッとしました。
 髪の毛の綺麗さを褒め合う和気あいあいの時間に思わず涙してしまう由希。
 たわいもない日常こそが大切で何物にも代えがたい時間だということに私も気づかされました。
 ジョーズをワイワイ観てそのまま寝落ちする四人、大変なことは沢山あるけど今この時だけは安心して眠ってほしい。

反撃開始

 悠馬達が過去最大のイベントを開く理由が、良くも悪くも今注目を浴びているからという、恥も外聞もない理由でした。
 まさに炎上商法。
  役に立ちそうな偉い人達を沢山呼ぶそうですがこれってフラグですよね(笑)
 みんなで乗り込んで、参加者の前で悠馬の悪事を暴露しようということなんでしょう。
 でもそんなに上手くいくかどうか不安です。証拠なしの証言だけで皆が信じてくれるのでしょうか?よっぽど策を練っていかないと失敗しそうです。
 果たして最終回ではどうなるのでしょうか?

今回の紗奈みほちー

思いつくままにスクショ貼ります!

最後に

 今回は独り歩きする誹謗中傷の怖さにサークルに蔓延する性暴力、由希を襲うパパ活盗撮のフラッシュバックと心揺さぶるシーン続出でした。
 けど最後の四人が仲良く盛り上がっている様子に最終回を前にしてホッとできましたね。
 いよいよ次回は悠馬達のイベントに由希達が乗り込みます。
 最後の最後までハラハラさせてくれる本当に罪なドラマです。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

 (終)

追記:性加害の相談先

 こんなに沢山の窓口があるとは知りませんでした。
 自分や家族・友人が巻き込まれたときのために心にとめておきたいと思います。

追記2:最終話感想はこちらから

最終話感想はこちらから


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