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英検3級から翻訳校閲者になるまで #7

 昨日 https://note.com/merlin_witch/n/n0dd12700c48e の続き
 ここまで、独学および大学聴講生として学んできた話を書いてみた。今日は、それ以外で勉強したときの話を3つ入れておく。

英文法総仕上げはコーチについて"Advanced Grammar in Use"

 大学に聴講生として入る前、コーチについて英文法のおさらいをし直したことがある。使った教科書は定評あるCAMBRIEGE、Martin Hewings “Advanced Grammar in Use”だ。目次は次のとおり。
http://assets.cambridge.org/97811076/97386/toc/9781107697386_toc.pdf
 この本を選んでくれたのは「コーチ(トレーナー)」である。
 彼女とは20年来の知り合いだった。わたしの自宅からドアツードアで45分と、わりと近い場所で英語を教えているのは知っていた。毎週か隔週ならば通える距離だったため「英文法の総仕上げをしたい」と頼んでみたら、あっさり了承してくれた。
 わたしの実力をよく知っている彼女が選んでくれたのがこの教材だった。たしかに、"Advanced Grammar in Use"というタイトルからしても、なかをぱらぱらめくってみても、カレッジグラマーという感じだ。
 この本は書き込み式になっているのでノートが不要。これもやりやすかった。独習書だがひとりでやるにはなかなかきつい。やはり、コーチがいてこそ毎週きっちり取り組めたのだと思っている。

勉強会は翻訳フォーラム主宰「めだかの学校」

 翻訳者の勉強会は数多くある。そう、今も昔もとても盛んなのだ。わたしもひとつだけ参加したことがある。「翻訳フォーラム」が主宰していた(いまは発展的解消らしい)「めだかの学校」である。「先生」と「生徒」ではなく、対等な関係で翻訳を学びましょうという勉強会だ。
 訳文を提出し、月に1回土曜日にリアルで集まると、名を伏せた全員(十人くらい)の訳文が配られる。
 原文のどこがどんな風になっているのか。どこがポイントなのか。ここはどう訳したらいいのかといったことを4、5時間も議論し続ける。そんな勉強会だった。おそらく、勉強会のなかでも「かなり厳しい」部類に入ると思う。
 これに2年間在籍したことで、ある程度「翻訳」というものの形が見えてみたと思った。とくに、最後には翻訳フォーラム・シンポジウムでの「発表」もあり、自分たちの学習内容を言語化し、成果をプレゼンする。そういう場があったのもありがたかった。

翻訳学校は法律・契約書専門のJEX

 英語のコーチにつき、翻訳の勉強会にも通った。では翻訳スクールには行かなかったかというと、そうではない。
 一時期、法律を専門にしようと思っていたことがある。単発から半年クールのコースで、通学および通信添削、英日および日英のコースをトータルで5年くらい受講したのがJEXである。
 ここは法律・契約書に特化した翻訳学校だった。契約書特有の表現や、契約書の読み方をここで教えてもらったのは大きい。いま、契約書が守備範囲に入っているのはJEX講座のおかげである。
 ここまでが、わたしが翻訳者(校閲はこれに続くストーリーで述べていく予定)として修行した大枠である。明日からは「日本語ライティング」について1~2日書いていこうと思う。

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