新・ワークライフ〇〇とは
『ワークライフ〇〇』
と聞いたら、おそらく100人中100人が一言目には
「バランス!」 と答えると思います。
では、『ワークライフエンリッチメント』という新しい考え方については、ご存知でしょうか?
なにそれ初耳!という人がほとんどだと思いますが、これは令和の新しい働き方を提唱する新しいツールにもなり得ると思っていますので、ぜひ覚えて帰ってください。
今回は、ワークライフバランス(WLB)の先を行く、『ワークライフエンリッチメント(WLE)』という考え方について、実際の導入事例を交えながらご紹介します!
【ワークライフエンリッチメントとは?】
= ワークファミリーエンリッチメント(WFE) ともいいます。
仕事とプライベートは密接関係にあり、
充実した仕事は充実したプライベートに!
充実したプライベートは充実した仕事に!
お互いが良い影響を及ぼし合うという考え方です。
この考え方(WFE)は、2006年にGreenhaus & Powellらによって定義・理論化され、外資系企業から始まって現在は日系企業でも導入しているところがあります。
日本では「ワークライフバランス」という言葉が既に馴染んでいるので、それに寄せて『ワークライフエンリッチメント』と言い換えられたものと思われます。
「ワークライフバランス」ではWorkとLifeは対立関係にあるものだという考え方なのに対し、
『ワークライフエンリッチメント』では、WorkとLifeはお互いが密接関係だという考え方である点が、大きな違いです。
【ワークライフバランスの歴史】
ワークライフバランスの歴史についても振り返っておきます。
ワークライフバランスの概念は、1980年代にアメリカで生まれたといわれています。
日本でワークライフバランスが意識されるようになったのは、1990年代以降。
そこから現在まで30年以上も経つのに、まだまだ完璧な実現には程遠い現状があります。
内閣府は、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」や「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を2007年12月に策定し、現在も調査研究を継続実施しています。
【ワークライフバランスについての意識調査】
《仕事重視は約1割、出世や成功よりもストレスなく・自分らしくが大事「ワークライフバランス意識調査」》
2021年8月公表(株式会社アスマーク)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000217.000018991.html
《内閣府 調査資料一覧》
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/research.html
ワークライフバランスについては課題が多い現状がある一方で、女性活躍推進やダイバーシティなど、もっともっと充実させようと制度を拡充している企業もあります。
このような実態調査が行われているものの、個人個人が考える「ワークライフバランス」が実際どのようにプライベートに影響を与えているかまでは、社内外で議論されることは少なかったと思います。
なぜなら、仕事とプライベートを完全に切り離して考え、暗黙の了解でプライベートの部分に触れることはご法度とされてきたからです。
【WLE導入事例:ライオン株式会社】
ライオン株式会社では、ワークライフエンリッチメントの推進のために、以下の目標を掲げています。
他にもワークライフエンリッチメントの導入事例を探してみましたが、ライオン株式会社しか見つかりませんでした!
もしかすると、表明していないだけで実施している企業もあるかもしれません。
今後、国内でもどんどん導入していく企業が増えていってほしいです。
【まとめ】
基本的な方針としては、ワークライフバランスもワークライフエンリッチメントもほとんど変わりません。
ただ、取り組む中で意識するポイントが違うため、当事者たちの仕事に対するモチベーションは大きく変わってきそうです。
誰もが働きやすい社会、そして誰もが生き生きとした毎日を送れる社会を目指して、こうした取り組みが広がっていくことを切実に願っています。
ここ数年ではワークライフエンリッチメントよりもさらに新しい、
『ワークライフインテグレーション』という考え方もあるようです。
どんどん出てきますね。
ワークもライフも統合的に考えて柔軟な働き方をしよう!という考え方(ワークとライフの境界をなくすイメージ)ですが、一般の日本社会に合うかどうかは不明です。
でもよく考えてみたら、今の私のフリーランスとしての働き方って『ワークライフインテグレーション』なのかも…?と思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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