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チェロ弾きのひと。

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最近の記事

チェロ弾きのためのエッセイ〜お知らせ〜

ご無沙汰しております。isです。 まずは近況報告。 今年の3月、無事大学を卒業し、就職することとなりました。 ここ2ヶ月は毎朝6時起きで、仕事中に居眠りすることもありますが、なんとか仕事に慣れようと奮闘中です。 私の目標でもある、「一生涯チェロを続ける」ことの難しさも、少しずつ実感しています。最近では、「停滞は破滅の始まり」という言葉も取り入れて、惰性に任せないようにしています。できているかどうかは別として…。 さて、本題です。少しの期間続けてきたnoteですが、思うと

    • チェロ弾きのためのエッセイ〜諸行無常の響きあり〜

      久方ぶりの投稿です。 最近、手の感覚に特に意識を向けるようにしています。 というのも、弦楽器奏者の永遠の課題、脱力について考えを改めたのがきっかけです。 近頃、どうも本来の目的を見失いがちだな、と内省することが多々ありました。そう思うようになった機転は忘れましたが… チェロを弾いていてもそう思います。我々は常々「力を抜いて」と他人からも自分でも叱責しますが、明らかに力を入れているタイミングだってあるし、プロの演奏を見ていても(力んではいませんが)、力が入っているように見

      • チェロ弾きのためのエッセイ〜弦楽器奏者の皆様へ〜

        弦楽器奏者の皆様へ、コメントを募集します。 題目は、「初心者のときに苦労したこと、あの時練習しておけばよかったこと」です。 最近改めて、弦楽器の難しさを実感しています。ましてや、子供の頃から楽器に触れていない人、音楽を始めたての人には特に難しいはずです。 そういった弦楽器初心者の人に教えるにあたり、私の技術や知識では足りないと感じ、皆様の意見を参考にしたく、今回のコメント募集をしております。 初心者と限定していますが、もちろん今苦労していることや個人的な課題、または皆様が

        • チェロ弾きのためのエッセイ〜y=ax+b〜

          弓の圧力、気にすることが多いと思います。 人差し指のどこで圧力かけるとか、親指に力が入らないようにとか、弓や腕の重さを利用するとか… 弦楽器奏者である以上、右手や弓と睨めっこするのは宿命と言えるかもしれません。常に力のかかり方、位置などを考え、意識と無意識を往復することは重要なことだと思います。 さて、では左手はどうでしょう。 弦を抑える指にも、圧力の調節があります。以前記事にも書かせていただきました。 音が鳴る最低限の圧力でビブラートをかけてみたり、逆に圧力を加え

        チェロ弾きのためのエッセイ〜お知らせ〜

        • チェロ弾きのためのエッセイ〜諸行無常の響きあり〜

        • チェロ弾きのためのエッセイ〜弦楽器奏者の皆様へ〜

        • チェロ弾きのためのエッセイ〜y=ax+b〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜健康診断〜

          楽器の点検に東京へ行ってきました。 今使っている楽器を買って半年経ちました。 楽器を買ってから1日も欠かさずチェロに触れたおかげか、まだ半年しか経ってない?というような感覚です。 今の楽器の状態も健康的だそうで、一安心でした。 さて、点検に即して楽器のことを少し教えていただきました。 まずは季節。 購入したのは2022年5月頃で、楽器が製作されたのは2021年ですので、ほとんど季節を巡っていないです。初めてかもしれない夏で、楽器も大きく変化したみたいです。 夏になる

          チェロ弾きのためのエッセイ〜健康診断〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜心配〜

          今日は久しぶりにApexのことを書いてみようと思います。 最近中学の同級生と2人で飲む機会がありました。成人式では会うことができなかったため、実に9年ぶりです。 色々と話し込んでいると、なんと彼もApexをやっていることがわかりました。 Apexを知らない方に少しだけ説明すると、このゲームには強さを表す基準、いわゆるランクがあります。 下からルーキー、ブロンズ、シルバー、プラチナ、ダイヤ、マスター、そして最高位であるプレデター。プレデターともなると、世界上位750位以内と

          チェロ弾きのためのエッセイ〜心配〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜回帰〜

          Day18 No.1 本日で18日目です。本来ならもうとっくに終わっているはずですが、そこは悪しからず。そして日が大分飛んでいることも後ほど。 改めて、楽器と自分の生活を適応させることが難しいなと、この課題を通して感じました。 どんなものでも、楽器は自身の感覚とのすり合わせです。「1日休んだら、元に戻すのに3日間かかる」なんて言われていますが、感覚の重要性をわかりやすく説いた言葉だなあといつも心に置いています。 私が勝手に打ち立てている目標ですが、 「生涯を通してチェロ

          チェロ弾きのためのエッセイ〜回帰〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜若気〜

          Day9 No.5 今回はscherzo”冗談、諧謔的”とあります。 確かに、基本同じリズムではありますが、なんとなくからかっているようなフレーズにも思えます。 跳ねてみても良さそうだし、少しびっくりさせるような感じで素早く弾いてみるのもありですね。 そもそもscherzoとは。 これは楽曲の区分に用いられるもので、イタリア語で「冗談」という意味を持つそうです。普通は3拍子の軽快な音楽であることが多いようです。交響曲の3楽章あたりにもよく見られますね。 そんな訳で、

          チェロ弾きのためのエッセイ〜若気〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜補習〜

          Day8 今回はNo.19です。どうやら副題があります。 “Lohengrin”Studyと書かれています。直訳すれば、”ローエングリン”の練習、ですね。 かの有名なワーグナー作曲のオペラ「ローエングリン」のことですね。 さらに楽譜の下の方に何やら小さい文字が書かれています。 「The first measure only of this Study has been taken from a Violoncello passage in the 3rd Act of “

          チェロ弾きのためのエッセイ〜補習〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜蛇の道は蛇〜

          Day7 今日の練習番号は4番です。 改めて練習してみましたが、序盤の番号とは思えない弾き辛さがありました。私は少なくともこの譜面、苦手です。 まず、調性が複雑であるということ。 シャープが6個で、楽譜の終わりがF♯なのでF♯durですね。 弦楽器や管楽器、打楽器など、オーケストラには色んな楽器があります。ですが、その楽器自信が得意とする調性はそれぞれ異なります。 例えばざっくり言うと、弦楽器はシャープ系の調性が、管楽器はフラット系の調性が、それぞれ得意であることが

          チェロ弾きのためのエッセイ〜蛇の道は蛇〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜3・3・2拍子〜

          Day6 今回はついにダブりました、7番です。 さて、前回の練習内容をしっかり覚えていたかな… 以前お世話になっている先生の元で久しぶりにレッスンを受けさせていただきました。 そのとき先生がおっしゃったこと。 「フレーズの切り口を変えよう」 どういうことか。 例えばこの譜面。後ろの4小節にご注目ください。 普通だったらスラーの切れ目や、音符4つごとでフレーズを考えますよね。ですがあえて、音符を3つ、3つ、2つでフレーズを取ります。 すると、今まで見えてこなかった、

          チェロ弾きのためのエッセイ〜3・3・2拍子〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜Origin〜

          書いてて思ったんですけど、30日続けるって目標なのに今何日目か記していなかったですね。 というわけで今回でday5。 今日は1番です。原点回帰。 ちなみにnoteを書いていないだけで、練習次第は欠かさずしておりますのでご安心を(?)。 Popperとかいう人が書いた難しい基礎練習があるらしいぞ、と聞いて、思い立ったが吉日、早速コピーして取り掛かった時のことを思い出します。 その時は1番で早速難渋していた気がします。 こういう自分のレベルより高いものを求めてくる譜面を

          チェロ弾きのためのエッセイ〜Origin〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜帰るまでが遠足〜

          今日の宿題は7番になります。 今回も前回と引き続き、ヘ音記号からスタート、ト音記号へ直行です。 今回の譜面は見た感じ弾きやすい、のかも?音を拾うところまではなんとか行けそうです。今日も張り切っていきましょう。 そういえば前回チラッと書いたのですが、実は前回の22番、全部さらうことができたんです。いつもだったら時間や集中力が切れて、「今回はここまでで勘弁してください…」となってしまうのですが。 この宿題を始めてから、全てに目を通せたのは22番が初でした。思い出の楽譜ですね。

          チェロ弾きのためのエッセイ〜帰るまでが遠足〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜知恵の輪〜

          さて、今回の練習は22番です。 なんだか久しぶりにヘ音記号を見たような気がする…なんでしょうこの安心感。ヘ音記号に感謝ですね。 とか呑気なことを思っていたらすぐにト音記号が出てきました。Popperさんは性懲りがないですね(すみません)。 今回の譜面は上に行っては下に行く、というような典型的なスケールです。ただその道のりは山あり谷ありヘアピンカーブありで、一筋縄ではいきません。知ってた。 ただ、最近練習をしていて思ったのは「Popperさんただ難しくしているわけではない

          チェロ弾きのためのエッセイ〜知恵の輪〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜兄弟〜

          前回の続きです。 今日は9番。私の苦手とする、というか弦楽器奏者はみんな苦手(だと信じている)、重音の練習です。 ト音記号、親指、重音とかいう、苦の三重奏がなんとも調和しています。頑張ってみましょう。 「重音を練習する際は、必ず基準の音を作ること。つまり、二つの音を同時に出そうとするのではなく、別々に分けて弾く」先生に教えていただいた、重音の練習のコツです。 というわけで、まずは上の音だけを一つずつさらってみます。これだけでも十分ハイポジションの難しさがありますね。3段

          チェロ弾きのためのエッセイ〜兄弟〜

          チェロ弾きのためのエッセイ〜なつやすみのしゅくだい〜

          勝手ながら、目標を掲げさせていただきます。 「David popperの『High School of Cello Playing』でランダムに開いたところを1日の基礎練習とする」 あるチェロの大先生の練習を拝借したものです。 いかにこの練習が大変で、自分の技量がまだまだであるかを実感できるいい機会だと思ったので、実践させていただきます。 もちろん「できるまで練習する」と根性を試すのはあまりにも無謀ですので、まずは体験するくらいの気持ちでいきたいと思います。 なぜこの練

          チェロ弾きのためのエッセイ〜なつやすみのしゅくだい〜