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死とは、生きること~『Jポップで考える哲学』戸谷洋志 ④

自分・恋愛・時間・死・人生を切り口に、自分を問い直すための15曲 ♬

絶望による死との直面

カラスが増えたから殺します
さらにサルが増えたから減らします
でもパンダは減ったから増やします
けど人類は増えても増やします
ぼくらはいつでも神様に
願っても拝んでても いつしか
そうさ 僕らが人類が神様に
気づいたらなっていたの 何様なのさ
・・・
生まれ変わったって 変わらなくたって
んなこたぁどうだっていいんだ

死に直面するとき、私たちは生きている。でも魂は死なないと信じることを諦めた時、私たちは絶望する。

死が照らし出す大切なもの

本当に大切なもの以外
すべて捨ててしまえたらいいのにね
現実はただ残酷で

大切でないものをたくさん抱えると、大切なことを忘れてしまう。死を忘れることは、どう生きるかを忘れること。だから人生の目的を忘れ、目の前の手段に時間と注意を使ってしまう。でも、死はいつ来てもおかしくない。
私たちが死を意識しないのは、私たちの日常が死の先延ばしだからかもしれない。

他者の死を引き受けること

あなたが記した道しるべ
小石は僕が拾って歩くの

大切な人の死を受け入れるということは、日常を作り替えていくこと。そして、その死に対して意味付けをする。私たちは自分の死を意味付けできない。(他有化)生きているうちは自分の人生を自分で意味付けしていきたい。

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