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MRトレーナーが語る製薬業界の今〜できるMRは変化に対応する

製薬業界は新薬が9割

最近でこそ『ジェネリック』という名前が浸透しましたが、製薬業界は新薬の市場が約9割。
新薬の特許が切れる間に、新しい薬を開発できるかが製薬会社の肝になる。
開発が難しくなると買収・統合をすることにもなる。世界の製薬メーカーはとても大きく、日本で最も大きなタケダでも、トップ10にやっと入るくらい。
製薬業界は、法律や政治に大きく影響を受ける。そもそも薬の値段を自分で決めることができない。自社と他者の製品を比較することも禁じられている。そして、選びやすいようにわかりやすい伝え方よりも、正しい伝え方の方が大切。

患者と医療に情報格差が生まれる理由がわかる気もします。

昔とは全然景色の違うMR

MRといえば、接待、飲み会、派手、芸達者給料が高い、病院にスーツで並んでる…
なんて一昔前はそんなイメージでしたよね。昔のMRはプロパーと呼ばれていたそうです。
先生は絶対!理不尽に怒られることは仕事の1つ。プレゼンターも、タクシーでお医者さんの隣に座って、なぜか怒られるという経験をしたそう。

最近では、テレビドラマ『家政婦のナギサさん』でMRの仕事が注目されました。
お医者さんの知識についていけるよう論文を読みあさったり、質の高い情報提供をするために日々勉強が欠かせません。
最近ではコロナでウェブによる情報提供会も多く、お医者さんにそのやり方を教えるとことも仕事になっているそう。

さて、そんなこれからのMR、どんな人求められる?
まずは医者から求められるMRとは。
そのお医者さんが、大学病院なのか、総合病院なのか、個人病院なのかで求められるMRの資質も変わってくるそう。研究をするための人なのか、情報提供をするための人なのか、お医者さんと仲良くする人なのか。医者のニーズにあった役を演じきる必要がある。

そして、MRの指導をするプレゼンター曰く、外部環境に大きく左右される製薬業界、変化に対応できるMRが求められる。もちろんどの業界・業種でも求められることですが、MRをやっていて、忍耐力・多様性・学習欲が身についたそう。

MRが好き

プレゼンターは、ホテルや旅行会社に就職しようと思っていたそう。
お客様を喜ばれせることが好きとのこと。そして、いろんな土地に行けることもMRをやっていてよかったことの一つ。
さらに、お医者さんから、薬が患者さんに効いたよ!という報告をもらえる時がなによりも嬉しいとのこと。

あとがき

医療の裏側を支えるMRの仕事、多くのMBA営業人が共感し、興味を持っていました。
AIに置き換わりMRの存在価値とは?という問いが一時期多くありました。
より本質的なMRの仕事である、情報提供に注力ができる。
そして、これは営業には当たり前のことだが、現場にある潜在的なニーズを顕在化させ言語化する。これが仕事のスタート。ここから顧客のインサイトを発掘し、顧客に合ったソリューションを提供し、カスタマーサクセスに導き、さらに自己実現へとつなげていく。営業はこの一連の全てに関わることができる。営業は本当に幸せな仕事だ。

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