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何かを教えるという立場なら

僕は自分の過去を振り返ってみると、とても優秀な子供だとは言えなかったし、聞き分けの良い人間ではなかったようです。だからなのか、時代だったからなのか分かりませんが、受けていた暴力は数知れません。

僕の時代はこうだったと言えば、煙たがれるのは分かっているのですが、暴力という躾が当たり前のように行われていたのです。

そうしたことがいけないことだとされた時期もありました。凄く良かったように思われたのです。ですが、その時代に生まれた人達を、ゆとり世代だとくくっては、批判されていたのを見ては、とても残念だった気持ちになりました。何処か方向性を間違っているとも感じました。

子育てであり、お仕事であり、社会に生きる上で必ずと言っていいほど、何かを教える立場になることがあります。そうした時に、自分自身の在り方を考えておくことは、とても大切であると考えます。

厳しくすればいいものなのか

教えるに当たって、必ずと言っていいほど議論されるのが、厳しくするのいかしないのかという問題であります。時には、叱ることが大切なように感じます。そうしないと、子供というのは自分で歯止めをかけることが出来ずに、大人であっても、そうした優しさに付け込んだように、ズルをしたり不平不満を言う様になるようになってしまうと感じます。

実際に、僕自身、小さなものですが、ひとつの会社を経営していくうえで、経験したことがあります。ある時に、僕自身が自信を失ってしまった為に、厳しくすることが出来なくなってしまった時期がありました。辞められるのが怖くて、スタッフの意見や希望を聞いて、その全てを言う通りにしようとしたのです。ですが、その時が一番、スッタフが自分勝手な行動や発言をしたり、不平不満も一番多かったように感じました。退職者も多かったのです。

ですので、メリハリが必要であり、多少厳しくしないといけないのではないかと考えていた時期もあります。

ただ、すぐにその考え方を改めたのです。人に厳しくしようと叱ったり、罰を設けたりすることは、本当に意味のあるものなのかと、過去の自分が訴えてきたからです。

第一に、この社会において、罪は消えていないとおかしいのではないでしょうか。人が罪を犯せば、当然のことで罰せられます。それは、無くしてはならないものではあると僕も思います。ただ、厳しい罰があったって、それが完全な抑止力となっているものではありません。未だに、犯罪が起きているのは事実です。どれだけ叱っても厳しくあっても、どんな罰を設けていても、それだけでは解決しないことの証明のいようにも感じます。

実際に、躾と題して、母親や教師あるいは、会社の上司といった方々から手を挙げられたことも、怒鳴り散らされたことを何度も受けてきました。ですが、僕自身が宿題をそれでやるようになったり、言われたことが出来るようになったのかというとそうではありません。

僕が厳しく叱られて、言うことを聞いていたのは、否定してくる言葉であり、実際に受ける暴力に傷つき怯えて、恐れていただけに過ぎません。

実際に受ける側の立場として、躾として叱ることも、怒りに任せて感情をぶつけられることの違いなんて、理解出来るものではありません。見当もつきません。後からのフォローは何の意味もありません。何かを教えようと、厳しくしているつもりでも、理不尽に怒られていると捉えてしまうものです。

そうやって、育った人がどんな人になるのか、想像できるでしょうか。

自分をも否定的な言葉で押さえつけてしまおうとしてしまうのです。ですが、そんなこと出来るはずもありません。だから、ちょっとしたことでもすぐに感情的になってしまうのです。物事を解決しようと行動するのではなく、感情的になってしまうだけなんです。そして、何もかも上手くいかないと悩むようになる。

だって、感情的に押さえつけられてきたのです。そうすれば、事が上手く運ぶことが出来るものだと、無意識に植え付けられてしまうのですから。

本日は、沢山、虐げられてきたからこそ、その立場から見えた、教える立場のあり方のお話しをさせて頂きました。

決して、いくら躾であろうとも、罰を設けたり、厳しさが大事だからと言って、厳しく叱るというものは、良いものではないという僕の意見でした。また後日、実際にどうすれば良いのかをお話できたらと思います。

これに関しては、様々な意見があるものだと思います。ひとつの意見として聞いて頂きたいと考えています。

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