どんな場所にも希望の風は吹く
もう希望はないと思っていた
人は希望を失うと、前を向くことが出来ないものです。なのに、人は簡単に希望を失ってしまいます。夢が叶わない。目標を見失う。大切にしていたものが壊れてしまう。こうした時、前向きさを失うものです。
僕自身も、たった一回の挫折で希望を失ってしまったんです。そう簡単にいかないことくらいは理解出来ていたですが、なかなか仕事で成果を出すことが出来ませんでした。会社からは業績の悪化の全責任を押し付けられて、どんどん追い込まれてしまいました。それでも、精一杯頑張ったんです。ですが、上手くいかなくて、心折れてしまったんです。
その時に、ずっと僕の中で大切にしていた夢が終わったように感じました。それまで、本当に紆余曲折だったんです。いつもぎりぎりで乗り越えて、少しずつ積み重ねてきたんです。それが、音を立てるように崩れ去ってしまったように感じました。あまりにショックで、悔しくて、でも、どうすることも出来なくて。
絶望を前に投げやりになってしまった僕は、罪までは犯していないものの多くの人に迷惑をかけてしまいました。それが、余計に情けなく感じて、自ら全てを捨ててしまったんです。
そんな自分には、絶対に希望なんて訪れるはずはないと思っていました。
どんな人でも希望を持つことが出来る
こうした身の上話をしたときに、多くの人が言うのです。「それくらい、大したことではない。世の中には、もっと辛い状況の人がいる。もっと苦しんでいる人たちがいる。そんな中でも希望を持っている人はたくさんいるんだから、そんなことくらいで希望がないとか言うものではない。」
僕もそう思うのです。だから、自分でも、こんなことでくじけるなんてと思えば思うほど、自分が弱い人間のせいだと言っているように思えて、どんどん苦しくなっていくのでした。
でも、誰もが簡単に希望を失う様に、誰もが希望を持つことが出来るのです。四季が巡るように、冬が過ぎれば、おのずと春が訪れるように、絶望している時期はやがて終わりを迎え、希望を持つことが出来るものです。
結局は、全て自分次第なんです。希望を失っていた時は、自分がいっぱいいっぱいになり過ぎてしまっていて、小さなことや些細なことにまで目が向いていませんでした。だから、目の前にある小さな希望が見えていなかったんです。
希望というものは、喜びです。喜びって、何もとんでもないものである必要はありません。ささいなものでよかったんです。言えば、今日という一日を無事に過ごせることでさえ、喜びなんです。
草木は、どんな場所であっても、懸命に生きようとします。どんな過酷な場所でも、花を咲かそうと根をはって、精一杯葉を広げているのです。それは、僕から見たら、希望を持っているように思えます。それが、例えどんなに小さな花であっても、決してあきらめてはいないんです。僕らも同じだと思うのです。どんな状況だって、どんな場所でだっても、希望を無くしてはいけないんです。
僕が絶望していたことから抜け出した時も、本当にちょっとしたことからでした。ただ単に、美味しいものが食べたい。それだけだったんです。当時はお金が本当になかったから、お金を貯めて美味しいものを食べに行く。それが希望となって、今日という一日の活力になりました。悔しいことがあっても、辛いことがあっても、その些細な希望で乗り越えていけたんです。
だから、どんな小さなものでもいいから、希望を持って欲しい。どうか諦めないで欲しい。どんな小さな希望でもいいから見つけ出して欲しい。
どんな場所にも希望の風は吹くのだから。
これが、一度あきらめてしまった僕だから、言えることなんです。
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今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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