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副腎疲労を自分で予防する方法「若くて疲れ知らずの人は副腎が元気!」 上符正志

あまりにスッキリ起きられないことに悩んでいるのだけれど、最近、この本(参考:「寝起きの辛さ」を改善するヒント「成功する人ほどよく寝ている 最強の睡眠に変える食習慣 」 前野博之)を読んで「副腎疲労」の可能性を考え始めた。そこで、最近は副腎関係の本を読んでいるというわけ。

この本でコルチゾールとDHEAという二つのホルモンの関係について知った。40代はストレスに対抗するホルモンであるDHEAが20代の約半分になる特別な年代だという。42歳が男の大厄であると言われるのも科学的に頷けるわけだ。うつ病と間違えられている副腎疲労が多いかもしれない。

食事の仕方などで、かなりの程度コントロールできる副腎疲労、今から対策を練ってみたいものだ。

コルチゾールとDHEA

副腎から出るホルモンと言えば、コルチゾールが有名だ。コルチゾールはストレスを感じた時に出るホルモンで、血糖値・血圧を上げ、エネルギーを生み出す。命の危険を感じた時にドキドキしたり、カーっと顔が熱くなったりするのは大事なことだ。臨戦態勢に入っていなければ、闘争も逃走もできない。

しかし、コルチゾールが大量に出ると、同時に活性酸素もできてしまう。活性酸素は体を錆びさせる(老化させる)原因になる。体は本当によくできていて、コルチゾールと同時にDHEAが分泌されるようになっている。DHEAは上がりすぎたコルチゾールを抑える働きをするのだ。

もしDHEAが働かないとしたら、コルチゾールが出すぎてしまい副腎は疲労してしまう。やがて、コルチゾールは自前で出せなくなってしまう。こうなるともう動けなくなる、やる気もなくなる。見た目は、うつ病に似た状態になるのだ。だから、コルチゾールと共にDHEAがちゃんと出ているかどうかがとても大切なのだ。

副腎疲労の検査では、この2つのホルモンの値を調べる。コルチゾールが5.0~7.0・DHEAが2000~2500が理想値だ。本の中で取り上げられていた副腎疲労の実例では、コルチゾールが2.7・DHEAが380という低値の女性が出てくる。仕事以外は全く動けないほど疲労がたまった状態だったという。でも、健康診断では異常値が出ないのだ。これが副腎疲労の怖いところ。

自分で副腎疲労状態を確かめることができる検査キットも売っているが高い。オンライン診療を謳うクリニックなどでも検査を受けられるが、やはり3~4万円だった。世知辛い世だ。

副腎疲労の治療方法

副腎疲労の治療では、DHEAの数値を底上げすることから始める。4か月、DHEAの錠剤を飲み、理想値に近づいた後に徐々に薬を減らしながら、体内で自前のDHEAが作れるところまで治療を続ける。1~2年を要する治療となる。しかし、しっかり回復すれば薬の常用はしなくてよい。

「DHEAの錠剤はいってみれば派遣社員のようなもの。正社員の副腎が働きすぎて疲れて休んでいる間に、派遣社員がせっせと働きます。その間に副腎は徐々に復活してくるのです。回復した副腎が自前のDHEAを作り始めたら、派遣社員には暇を取っていただいて正社員だけでやっていこうということになります。」(P149)

若くて疲れ知らずの人は副腎が元気! 単行本(ソフトカバー) – 2013/8/30
 マガジンハウス (2013/8/30) 上符 正志 (著) 

DHEAはホルモン剤なので医師から出してもらうのが安心だ。日本では、なかなかDEHAを処方する知識のある医師は少ない。副腎疲労を扱うクリニック等に行く必要がある。きちんと検査をして、副腎疲労であることが分かってから服用するのがおすすめだという。

ただ、ちょいと調べたら、DHEAの原材料はヤムイモで、日本製のサプリも売っている。基本的には天然のサプリで副作用はないらしい。

自分でできる副腎疲労対策

DHEAを使わないとしたら、自分でできる副腎疲労対策は食事の仕方を改善することだ。主に糖質に注意しながら食べることだ。簡単に言えば糖質制限をしていればばっちりだ。というのも、副腎から分泌されるホルモンであるコルチゾールは血糖をコントロールしている。コルチゾールが出なくなると、血糖値を保てなくなり低血糖状態になる。

低血糖になるとイライラしたり、甘いものを食べたりしたくなり、糖質を無制限に欲するようになる。お菓子やジュースなどで糖質を摂ると血糖値が異常に上がる→すると体はビックリしてインスリンを放出し→今度はガクンと血糖値が下がる。この繰り返しが体に負担をかける。甘いものを食べれば食べるほど、副腎はますます疲弊することになる。

副腎疲労を予防(回復)するには、糖質制限生活は欠かせないのだ。

メガビタミンで副腎疲労を治す

糖質制限だけではなく、積極的にサプリで副腎疲労を回復する手段がある。なんと、これ嬉しいことにビタミンCが副腎の回復に効くのだ。

特に、ビタミンCを飲んで効くのは「夜寝る前」の時間だという。寝ている間に、コルチゾールの分泌量はグッと下がり明け方に上がってくる。夜寝ている間にDHEAは上がりすぎたコルチゾールを抑え込む役割をする。この時、DHEAのサポートをするのがビタミンCなのだという。

すでに私は、ほぼビタミンC信者である。これはいいことを聞いた。

上述の記事にあるように、普段はアスコルビン酸(粉末)でビタミンCを摂取しているが、夜寝る時に飲むならタイムリリース加工された錠剤が良いかもしれない。毎日、夜寝る前に1gだ。これは、お安く誰でも副腎疲労を回復できる良い方法だど。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq