やさしいせかい

「やさしいせかいを作る」

 今年のテーマはこれにした。
いや、今年というよりも「これから」だな。

でも「やさしいせかい」ってかなり抽象的な表現だ。

そしてとても大きなテーマだ。

人それぞれでも捉え方は違う。

 

例えば「戦争のない世界」。

うん。これはそうなるといいよね。

理不尽に人が死んだりモノが壊される世界は

暴力と恐怖と憎しみに満ち溢れすぎてる。

これなくしたいね。

 

例えば「貧困のない世界」。

今日食べるものもない人が今でもいる。

日本でも学校に行く余裕のない子どももいる。

ワーキングプアなんて言葉もあったよね。

これもないといいね。

 

例えば「いじめや差別のない世界」。

これは本当になくなればいいと思う。

だっていじめも差別も物理的なものじゃなくて

いじめる側、差別する側の頭の中の話だから。

一人の頭の中の世界が、人の人生を変えてしまう。

こんなおかしい話はないよね。

 

他にもいろいろあると思う。

そして立場や人種によっても当然違う。

 

でも全部ひっくるめて「やさしいせかい」を作りたい。

もちろん、僕一人では当然無理なことだし、

あと何年かかるかもしれない。

できたとしてもすぐほころびが出るだろう。

 

でも、なくなってほしい、なくしたい。

すべての人が人生を奪われるということを。

 

私はこれまで、うつの人のサポートを通じて

「その人の人生が否定されないように」

これを祈りながらやってきた。

 

そう。誰もが自分の人生を生きる権利があるし、

どんな困難な状況であっても、

その人自身が否定されることはあってはならない。

たとえ望んだ人生じゃなかったとしても

想像と違った人生であったとしても

その人生に向き合い懸命に生きているのであれば

報われるべきだし、否定されるべきではない。

 

そう思うし、そう願う。

でも現実はそうはなっていない。

それが悲しい。

だから何とかしたい。

たとえ微力であっても、できることをしたい。

だれかが言ったように

「一人の人間は微力だが、決して無力ではない」。

 

そのために行動し続けようと決めた。

「お前なんかには無理だ」と言われても
何度挫折を繰り返しても
無力感にさいなまれても
この命がある限りは行動し続けよう。

 世界を変えたい。