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スリップ(再飲酒)は全てを無に帰す行為と考えた方が良い理由

完璧主義、0か100かの考えは良く無いと言われることもありますが、断酒においては当てはまりません。

断酒は継続するか、スリップ(再飲酒)するか。0か100か。ALL or NOTHINGの世界と考えています。

アルコール依存性は坂道を落ちていくボールに例えられることがあります。

酒を飲む限り底無しにボールは落ちていきます。

断酒という行為は坂の上に衝立てをしてボールをこれ以上落ちないようにしているだけです。

現在の医学ではこのボールを再度坂の上に上げることは出来ません。

アルコール依存性になったら、再度適正飲酒者に戻ることは出来ないということです。

スリップはこの衝立てを外す行為です。

衝立てが外れればボールは更に坂を下っていきます。

スリップに断酒している期間や本人のそれまでの努力などまるで関係無いのです。

1年断酒しても、10年断酒しても…

スリップしたら、前より酷くなって更に落ちる。それだけです。

全てを無に帰すと考えた方が良いです。

極端な例かもしれませんが、覚醒剤に置き換えてみましょう。

10年前に覚醒剤で捕まった人が、再度また捕まったとニュースで聞いた。

どう思いますか?

10年間良く頑張った、良く耐えたね、とはならないですよね。

『結局まだ覚醒剤の良さから抜けきれなかったんだな』と思われるでしょう。

断酒なんて行為は何度もやるものでは無いです。やるなら一撃で決めきりましょう。

そのために、スリップは全てを無に帰す。位の心構えでいましょう。

※アルコール・断酒マガジン※


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