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日記

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#雑記

正直、そんなに変わりたくなんかない

正直、そんなに変わりたくなんかない

正直そんなに変わりたくない。だから、僕にとっては素晴らしく愛おしい10年代を振り返ろうと思う。

「2010年代が終わるね」
「そうだね、あっという間だったね」

2010年に16歳だったぼくは、星が明滅する程度の速さで25歳になった。10年の重みはすごい。

かつて人類は月にたどり着いたし、世界一高い塔が建設された。モバイルが世界を支配して、顔の知らない人が身近になった。

といっても、大きな動

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あかるい未来の「特効薬」はない。エストニアで見たのは、しんどくて明るい現実。

あかるい未来の「特効薬」はない。エストニアで見たのは、しんどくて明るい現実。

海外出張の後半はエストニアを訪れた。

滞在期間は短かったけれど、一瞬で好きになった。本能が馴染むような感覚。エストニアで働いている方が「世界一周してた時に立ち寄ったんだけど、一瞬で住みたいと思った」と言っていたが、こういうことか、と腑に落ちた。

タリンは、歩いているだけで気持ちが整ってくる。爽快なグリーンとかわいいトラムがゆるやかに都市部を覆い、バルト海からの風は物語の匂いがする。ファンタジー

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知ることを放棄したヤツに、バイブスは生み出せない

知ることを放棄したヤツに、バイブスは生み出せない

言語によって社会は規定されている海外出張でブタペストに来ている。驚いたのは、ブタペストが異様に居心地が良いことだ。日本と雰囲気が似ている。都市景観、地理的特性、歴史などが違うにもかかわらず、暮らす人のふるまいが似ている。奥ゆかしさというか、少し恥じらいがある。

仮説は色々考えられるけれど、言語が似ていることが一つの大きな要因ではないだろうか。街で聞こえてくる言葉は全く理解できないけれど、耳馴染み

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「ルポ 川崎」に、ことばの可能性をみた

「ルポ 川崎」に、ことばの可能性をみた

あたし達の住んでいる街には
川が流れていて
それはもう河口にほど近く
広くゆっくりよどみ、
臭い河原のある
地上げされたままの場所には
セイダカアワダチソウがおいしげっていて
よくネコの死骸が転がっていたりする

岡崎京子の名作、リバーズエッジの冒頭を引用し、<川崎 = リバーズエッジ>と捉え洞察を行う、説得力のあるINTERLUDEがある。

それは、磯部涼さんの「ルポ 川崎」に登場する。BAD

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