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【知ってると差がつく】ITで全てが0と1だけで表現される理由(2進数の世界への招待)

今日も読んでいただきありがとうございます。
私はワクワクした感覚や学びの面白さを発信している現役の理系東北大学生です。

さて、今日は「ITの世界において全てが0と1だけで表される」理由について話します。

パソコンの中の世界をちょっとだけ覗いてみよう!

ITで全てが0と1で表されるだって?何を言ってるんだ?」と思いましたか?これ、本当なんです。例えば、パソコンに表示されている文字も色も音声も動画も画像も全てパソコンでは0と1だけで表現されます。表現されるというのは、例えば日本語の「あ」はパソコンの中では「1010010010100010」と置き換えられているんです。動画や画像であっても同じように表現できます。

パソコンの中で数字で処理される理由

ではなんで、言葉や色ではなく「全て」が数字なんでしょうか。その理由はシンプルです。例えば人間と同じように言葉をパソコンが理解しようとすると、日本語、英語、韓国語、・・・・と世界中のたくさんの言葉をパソコンが最初に覚えていなければなりません。日本語だけでもひらがな、カタカナ、漢字等で複雑です。さらにその組み合わせについてもパソコンが理解しなければなりませんし、言葉は時代によって変わる場合もあります。そこで「数字」という国境も時代も影響を与えない表現で表せば、覚える文字も少なく、ずっと使い続けることができます。

0と1だけの理由(2とか3があってはいけないの?)

さて、それでは本題の0と1だけの理由です。0と1だけで表現される方式を2進数といいます。日常生活では0から9までの10個の数字が使われていますね。これは10進数と呼ばれる表現です。パソコンではなぜ二進数なのでしょうか。実は、二つだけの意味としてはそのデータ処理が関係しています。例えば電源のONを1、電源のOFFを0としましょう。すると、電気信号が流れることを1、電気信号が流れないことを0ということができます。これが実はITを制御する上でとても楽なのです。仮に10進数で3Vの電気が流れる時を3、4Vの電気が流れる時を4という表現で0から10までを電気の大きさで表すとしましょう。現実的に4V流したつもりでも、電気には揺らぎがあるので実際には3.5Vの場合もあります。この場合パソコンは間違えて3だと判断するかもしれません。雷等の影響で電気が急激に流れた場合、1と送りたかったのに10Vの電気が流れ10だと判断されるかもしれません。電気が間違って送られると、機械の制御ができなくなり、エレベーターが暴走を始めるなど人に影響が出るかもしれません。ですから0と1だけだと電気が流れているかいないかだけの判断なのでエラーを減らせます。

シンプルな理由ですが奥深いですね。
10進数の方が人間は慣れていますが、制御の観点から弊害が多いのです。

今日はやや専門的な話でしたが、知っておくと損はないです!

少しでも面白いと思っていただけたらありがたいです。
それではまた明日!

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