プロジェクトデザイナー00

プロジェクトデザイナーという私の肩書・職種の役割と働き方について考える

2017年からプロジェクトデザイナー( Project Designer )を名乗っています。(言ったもん勝ち。googleで「プロジェクトデザイナー」と検索すると最上位に来るようになりました。)

2022年4月、プロジェクトデザイナーの職種をアップデートしたnoteを書きました。


私の企み

プロジェクトデザイナーという職種を定義し、様々なところで活躍できる場を増やしていきたい。

プロジェクトデザイナー名乗っている人は、私以外でも何人かいますが、まだ希少職種。そして私の企みは「プロジェクトデザイナー」という職種を定義し、様々なところで活躍できる場を増やしていきたい。

なぜか?

プロジェクトデザイナーの役割は「プロジェクトの初期段階において、経営と現場の"様々なズレ"をなくすために、2つのデザイン側面(設計のDESIGN、意匠のdesign)から整理した絵を描くこと」。

つまり、プロジェクトの初期段階において
・同じ絵・景色を見て、経営も現場も語ろう。
・同じ視座・視点・方向で語ろう。
それをプロジェクトデザイナーは支援する。
ということ。

プロジェクトの初期段階で”様々なことがズレている”と、上手く行きません。そこを解決する役割の「プロジェクトデザイナー」。これからはとても重要になっていく。

だから、プロジェクトデザイナーという職種を定義し、様々なところで活躍できる場を増やしていきたい。


本noteは私が考える「プロジェクトデザイナー」について、以下の3つで語ります。
1. プロジェクトにおける役割の整理
2. 思考の流れ:基本の3ステップ
3. 必要なスキルセット


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1. プロジェクトにおける役割

プロジェクトデザイナーは複数の役割を使い分ける。

プロジェクトデザイナーは複数の役割を同時に担う。
または状況に応じて役割を変化させる。
しかもそれぞれの境界線が極めて曖昧。

その1|2つのデザイン領域を同時に扱う役割

1.プロジェクト全体をデザイン(DESIGN / 設計)
→ステークホルダー向け、経営判断の領域

2.プロジェクトが創る景色を描くデザイン(design / 意匠)
→プロジェクトをつくる関係者向け(デザイナーやエンジニア)、ユーザーがどう使うか?CX、UXの領域も含む。

この両方を一気にデザイン(DESIGN & design)する役割

その2|ファシリテーションとプランナーの役割

ファシリテーションのスキル
様々な物事・関係性を整理し、納得させて、推進させる。
さらに沢山の修羅場プロジェクトをくぐり抜けた経験値をベースに生々しいファシリテーションを行う。
つまり座学ベースではない。

プランニングのスキル
アイデア発想力・コンセプト構築力を用いて、足らない部分を保管する。

ファシリテーションとプランニングの両方を同時におこなう。
故に一般論的なファシリテーターのような中立的な立場ではない。
状況に応じて介入する。

【図解】DESIGN & design をファシリテーションとプランニングで挟むイメージ

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2. 思考の流れ:基本の3ステップ

1「なぜ作るのか」を考え「良い問い」を創る
2「何を作るのか」を考え「コンセプト」を創る

3「何を体験させるのか」を考え「未来の景色」を描く

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ステップ1|「なぜ作るのか」を考え「良い問い」を創る

そもそも課題設定が合っているのか?その問いは正しいのか?
議論の中からファシリテーターのスキルとプランニングのスキルで”良い問い”を創っていく。


ステップ2|「何を作るのか」を考え「コンセプト」を創る

プランナー側面が強く影響する領域。"良い問い"に対してのアイデアを出す。事業の核の部分を考える部分。
私は基本的に1人で行う孤独な専門領域と考えている。
極稀にシンクロ率が高い人もいるので2人で考える場合もある。


ステップ3|「何を体験させるのか」を考え「未来の景色」を描く

私達は何を作るのか?何を目指すのか?”未来”の景色を描く。

ここが「DESIGN & design」領域

消費者が見る、使う景色を描く。(主にプロジェクト推進メンバー向け)
・Adobe XDでのプロトタイプ、LP
・パワーポイントなどでの営業資料
・プレスリリース文
・A4チラシ
・google検索の文章

ビジネスの全体像を俯瞰。(主に経営向け)
・プロジェクトの設計
・ビジネスモデル図解

いきなり、コンセプトワークをしないで、まずはなぜ?作るのか?を考える。この「なぜ作るのか?」を考え「良い問い」を創ることは、最大の関心テーマの1つでもある。

「良い問い」と「コンセプト」の狭間の思考を意識して整理している。


【図解】思考の流れ、感覚としては同時に考えている。

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さらに具体的なタスクに分解する

プロジェクトデザインしたものを、絵に描いた餅ではなく、具体的にプロジェクト化にするために必要なタスクに落とす作業や、必要なリソースなどをプロジェクトマネージャーやディレクターと一緒に行います。



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3. 必要なスキルセット

スキル1|プロジェクトファシリテーション

一般的なファシリテーターのスキル。会議の取り回しや、プロジェクトのファシリテーションの知識や経験。

加えて私が重要と考えている部分は
・ビジネス視点の会話ができる。
・経営が欲しい物をイメージできる。それを引き出せる。
・クリエイターと会話ができる。


スキル2|プランニング

・プロジェクトに足りないものを補完する。
・新たな価値を加える。

プランニングのスキルで「ファシリテーター」ではない価値を提供。だからプロジェクトデザイナーは結構なレベルでプロジェクトに関与します。


スキル3|描く力、デザイン能力

具体的な絵、ユーザーが使う絵を描く能力
例えば
・エンドユーザーが使うプロダクトのモックアップ
・ユーザー向けのサイトのモックアップ
・営業が実際に使う営業資料

つまりデザイン系アプリを使うスキルも最低限必要。
私はAdobe XDをよく使います。


スキル4|情報編集 / 抽象化・言語化

もやもやしている、ふわっとしている、滞っている様々な事象を分かりやすくするスキルです。ファシリテーション×プランニング×デザインのスキルを駆使して行う。

例えば、
・エンドユーザーが使うシーンをイメージする。(UX)
・合意形成を得るためのビジネスモデルを描く。(図解する)

細かいテクニックは
・余計なものは削ぎ落とす。
・分類する。
・関係を見直す。
・名前をつける。
色々なやり方があり、臨機応変に対応。


スキル5|プロジェクトマネジメントの知識と実経験

・プロジェクトとは何か?を理解している。
・プロジェクトを最初から最後まで推進した経験がある。
・炎上案件をなんとかした経験がある、

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乗算スキル|つまりは個々のスキルを組み合わせて使っている

「プランナー×デザイナー×ファシリテーター」のスキルを組み合わせて使う。それをプロジェクトマネジメントのスキル(お作法)でプロジェクト化していく。

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最後はなんとか形にするという強い意思

「絵を描く」だけでは人は動きません。経験に裏付けされた推進力は必要。そして、最後はなんとか形にするという強い意思。


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プロジェクトデザイナー( Project Designer )を名乗っている人たちと交流会をしてみたいと企んでいます。語り合いたい。

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