プロジェクトデザイナーの思考___3

プロジェクトデザイナーの役割をアップデート(2019.4.6版)と、私が新しい職種を定義しようと思った理由

自分が何ができるのか?を表す肩書は、これからの時代は特に慎重に考える必要があると考えている。過去私も色々と名乗ってきました。「サービスプランナー」「戦略プランナー」「クリエイティブディレクター」「プロジェクトマネージャー」「プロダクトマネージャー」など。しかし、いずれも私ができる範囲と微妙にずれている。断片しか表していない。常に違和感を常に抱いていました。

そうだ、新しい職種を定義しよう。と2017年からプロジェクトデザイナー( Project Designer )を名乗っています。Projectを広義の意味でのDESIGNと狭義の意味でのdesignをするというのイメージ。中々良いと自画自賛しています。さらには「問いを創り未来を企む。」というキャッチコピーも付けました。

柏木誠|問いを創り未来を企む。プロジェクトデザイナー

新しい職種を定義しようと思った理由を整理すると

・自分ができることと「肩書」に違和感があった。
・なら自分らしい「肩書」と「職種」を作ろう。
・「職種」を定義して、自分ができること(=やりたいこと)ができる環境を作ろう。

※プロジェクトデザイナーは私が一番最初に名乗ってはいません。名乗り始めた時も検索すると何人かいました。いずれプロジェクトデザイナーについてディスカッションしてみたいと企んでいます。

2019年4月に役割をアップデートする

最近はプロジェクトデザイナーの役割をアップデートするために、プロダクトマネージャーやITプランナーなど比較的近い(と思われる)職種の会合などでディスカッションをしています。

ディスカッションはとても有意義で色々と自身の整理もかなり進みましたので、ここで一気に整理をしたいと思い、noteにまとめました。

それが本日のnote。

プロジェクトデザイナーの役割をアップデート

以下の定義に整理しました。

プロジェクトデザイナーは、
1「なぜ作るのか」を考え「良い問い」を創る
2「何を作るのか」を考え「コンセプト」を創る
3「何を体験させるのか」を考え「未来の景色」を描く

3つの役割の説明

役割1|「なぜ作るのか」を考え「良い問い」を創る

そもそも課題設定が合っているのか?その問いは正しいのか?
議論の中からファシリテーターのスキルとプランニングのスキルで”良い問い”を創っていく。

役割2|「何を作るのか」を考え「コンセプト」を創る

プランナーの領域。"良い問い"に対してのアイデアを出す。事業の核の部分を考える部分。
私は基本的に1人で行う孤独な専門領域と考えている。極稀にシンクロ率が高い人もいるので2人で考えることもある。
補足
ブレストでのアイデア出しや、皆で考えるアイデアソンは、私にとっては「思考1|考えて「良い問い」を創る。」の部分。

役割3|「何を体験させるのか」を考え「未来の景色」を描く

私達は何を作るのか?何を目指すのか?という”未来”の景色を描く。
消費者が見る。消費者が使う景色を描く。
・Adobe XDでのプロトタイプ、LP
・パワーポイントなどでの営業資料
・プレスリリース文
・A4チラシ
・google検索の文章
ビジネスの全体像を俯瞰。
・ビジネスモデル図解

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1〜3を行き来しながら、または同時に思考しながら、プロジェクトをデザインする。

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プロジェクト化のための+1|具体的なタスクに分解する。

プロジェクトをデザインしたものを、具体的に進行できる状態に落とし込む。プロジェクトマネジメントの範囲。
プロジェクトにするために具体的なタスクに落とす作業。
プロジェクトマネージャーやディレクターと一緒に行う。

※プロジェクトマネジメントの領域。

プロジェクトデザイナーの主な領域は思考1〜3 。加えてプロジェクト化のための+1を押さえることで、プロジェクトの成功確率を上げていく。

以下のnoteにもアップデート内容を追記

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Photo by Hunter Haley on Unsplash

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