風にくしけずり雨にかみあらう

振り返ると
そこには風が吹いていて
遠くを見つめる君が
立っている
忘却と引きずる足で
何が起こるか
分からない明日に
勇気づけられて

風にくしけずり雨にかみあらう
君のこれからが
そうだとしても

たまには道にそれたり
時にはバカなふりも
だいぶしてきたかもしれない
いつも冷静沈着
それは君の無表情と無感情
「好きでこんなふうになったんじゃない」

振り返ると
そこは夢の世
ひとりさまよう混迷の中
強く望む強い力
それだけでここまで
来たことを
君に伝えたくて
君のその瞳に見せたくて

風にくしけずり雨にかみあらう
君の現在がそうだとしても

いつか振り返れば
そこには風が吹いていて
必ずそこに
君は立っているから

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