【詩】こころだって生きてるの

真夜中に流す涙の重さに
潰されたこころは
身体を捨てて逃げ出した

だから身体は抜け殻になり
ただ息をするだけの時間が
過ぎるだけだった

何年たったでしょうか

記憶を飛ばすほどの
怒りが続いたあと
ようやくこころは
戻ってきました

傷つきすぎたこころは
疲れ果てて
動けなくなりました

こころは見えないけど
こんなふうに毎日24時間
頑張って動き続けているの

何かを感じ何かを思い
何かに傷つき
何かに喜び

モヤモヤしたり
ザワザワしたり

いつもいつでも
動き続けているの

だから自分だけは
こころに優しくしてあげて

こころを甘やかしてあげて

こころだって生きてるの

こころを抱きしめてあげて

こころの声に耳をかたむけて
聞いてあげて

こころはきっと言う
「つらかった」って

「かなしかった」って

涙はなくならないけど
こころの悲鳴はなくなるから

そしたらこころと一緒に
眠りましょう