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【初めまして!】Mellow Colaです


はじめまして、こんにちは。
クラフトコーラシロップ「Mellow Cola」を作り、販売しております株式会社ママムーンの村田と申します。
Mellow Colaは、「コーラでヘルスケアを!」をモットーにしているブランドです。
いまの気持ち的にはMellow Colaのことを沢山知ってもらいたい!!とかなり鼻息荒めになっておりますが、
初回なので今回は「そもそもクラフトコーラとは何ぞや」という所から「コカ・コーラが誕生した理由」なども含めて書いていこうと思います。


【そもそもクラフトコーラとは何ぞや】

最近、メディアでも取り上げられ始めて「聞いたことはあるぞ」という方もいらっしゃるでしょう。
簡単に言うと「スパイスを煮詰めて作るシロップの炭酸割り」です。(なぜスパイスシロップがコーラなのかは後で説明しますね)
現在販売されているクラフトコーラのほとんどはシロップの状態で販売されていますが、近頃はすでに炭酸水で割った状態(RTD→すぐに飲める状態)で売っているブランドも増えてきました。

スパイスを煮詰めてつくるクラフトコーラ


 2023年現在は、クラフトコーラの定義というものが無く、各ブランドでかなり味の広がりがあります。ガツンとスパイス系やフローラル系、フルーティー系などなど。
ここがとても面白いところで、コレクターになるマニアさんも現れるのも納得です。
さらに「ご当地系」のブランドが多いかな、と私は感じています。その土地の名産品(特にフルーツ)とスパイスを合わせて作ることができるので、お土産にも最適ですよね!(うちは東京なのでフルーツが豊富に取れる地域が羨ましい!)
 
このように「クラフトコーラ」と言ってもブランドによって味が全然違いますので、様々なクラフトコーラを飲んでみることをオススメします。その中で自分のお気に入りを見つける楽しみがクラフトコーラにはありますよね!


【色んなクラフトコーラが飲み比べできるイベントがあるってよ】

「色々買うにはお金がかかるし、冒険はしたくない」というあなたに朗報です。
一度に様々なクラフトコーラが試飲できるお得なイベントも不定期に開催されたりしています。
「クラフトコーラヴィレッジ」「クラフトコーラアワー」がメジャーですね。
 
イベントの情報はこちらの各サイトから発信されますので、気になる方は随時チェックするのがオススメです。


【知られざるエピソード!コカ・コーラが誕生したワケ】

今や世界的に誰でも知っている巨大ブランド「コカ・コーラ」。
これがこの世に誕生した一番最初のコーラなのですが、町の漢方医が作ったレシピをとある実業家が買い取って、大々的に広告を打って宣伝に力を入れたところから世界的に有名になっていきます。

それでは、このコーラ誕生についてお話しますね。
コーラが誕生したのは1886年アメリカ・アトランタです。その頃の日本はと言うと、西南戦争で西郷隆盛さんが亡くなって約10年後、明治19年です。
この頃のアメリカは産業革命真っ只中、一気に工業化が進んだ時代です。郊外にあるアトランタには多くの工業労働者が暮らしていました。昼も夜も働かされる人が多く、心も体もボロボロになる人が続出したそうです。そこで「なんとかせねば!」と立ち上がったのが一人の漢方医ジョン・ペンバートンさんでした。
 
この頃は地方にお医者さんはなかなかおらず、薬が病んだ人を助ける救いでした。
過重労働で心も体もボロボロになった人を助けるために、薬として誕生したのがコーラなのです。
ジョン・ペンバートンさんは、滋養強壮効果のある「コーラナッツ」「コカの葉」を含む、スパイスや生薬(漢方薬の原料で植物の葉や根など)をブレンドし、煮詰めてシロップを作りました。

クラフトコーラシロップの炭酸割り

さて、これを炭酸水で割って、みなさんが良く知るコーラになるのですが、当時は炭酸水も薬として販売されていて、薬局で売っていました。薬局の隅には「コーラスタンド」と呼ばれるコーナーがあり、ジョン・ペンバートンさんが作ったシロップと薬局で売っている炭酸水を合わせたものを飲みながら世間話をしていたそうです。
このようにコーラスタンドは町の社交場だったようですよ。
実際、この飲み物が「万能薬」として重宝されていたようで、肉体疲労をはじめ頭痛・腹痛・二日酔い・消化不良などに効果があったという文献が残っています。
 
つまり、今日本で流行っているクラフトコーラは、このコーラ誕生当時の製法にならって作られています。この歴史を知り、クラフトコーラと向き合うとなんとも深みが増しますよね。
 
(参考文献:コカ・コーラ帝国の興亡 100年の商魂と生き残り戦略)


【Mellow Cola開発のキッカケ】

ようやくここでうちの商品「Mellow Cola」のご紹介です(笑)
まずは、そもそもなんで私がクラフトコーラを作り始めたのか、そのお話をしたいと思います。

クラフトコーラシロップ Mellow Cola

私は以前10年間ほどバーテンダーをしておりました。みなさんのご想像通り、バーテンダーってお酒を飲む機会が多いんですよ。「ホストかよ!」ってくらい毎日仕事中に飲む人もいますし、なんなら仕事終わってからも飲みに行って、気が付いたら朝10時…なんてことも。ですから二日酔いで出勤する人も多数…。
(世の中には全くお酒を飲まないバーテンダーもいるんですよ!…本当ですよ)
 
私はそんなバーテンダーを沢山見てきたのですが、バーテンダーが「今日マジで二日酔い」と言って、お店に着いてまずコカ・コーラを飲む人が多かったのです。(私が勤務していた港区界隈のバーテンダーには特に多かった気がします)
バーなのでコカ・コーラの隣りには必ずジンジャーエールも置いてあります。甘い炭酸飲料であればジンジャーエールでもいいはずです。あまりにもコーラを飲むバーテンダーが多かったので、私が「それ効いてるの?」と聞くと「なんか効いてる気がする」とみんなが答えるのです。

二日酔いイメージ

「これはもしやコーラには二日酔いに効く何かが入っているのかもしれない」と密かに思いだした私は、コーラについて調べることにしました。結果は前述の通り、コーラはもともと万能薬で二日酔いにも効いていたと言うではないですか!(バーテンダーの感覚、まじでスゲー!と思いましたね)
 
さて、そんなこんなをしているうちに日本で初めてクラフトコーラを作りだす人が現れました。伊良(いよし)コーラのコーラ小林さんです。私は彼の記事を何かで見かけ、「コーラが手作りできるならコーラ誕生当時のようなヘルスケアができるものを作ってみたい!」と思い、作り始めたのがMellow Colaのはじまりです。

バーテンダーがつくるクラフトコーラ Mellow Cola


【開発までの道のり】

良く質問されるのが「どれくらいの期間で作ったんですか?」です。
この質問に答えるならば「約半年」です。ネット上で検索できるアメリカのコーラレシピ(英文)を参考に、オリジナルに調整してMellow Colaのレシピを作りました。そもそも私はバーテンダーなので、味の調節は得意分野です。レシピの決定までにはそんなに時間はかかりませんでした。
 
一番苦戦したのは、工場でのサンプル作りです。
もちろんレシピ作成は自宅の鍋で作るのですが、これを工場ベースの大量生産になった場合の調整に一番時間がかかりました。
Mellow Colaは現在自社工場を持たず、OEMで他社が運営している工場で生産しております。自分の手から離れたところで納得のいく味を再現するのは大変ですね。
ちなみに、「工場はどうやって探したんですか?」という質問も良く受けます。特にツテは無かったので、ネットで調べまくって、お問い合わせをしまくって理想の工場と取引できるようになりました。(殆どの工場はロット数が何百本単位で、売れるかどうかも分からない商品を何百本も作るのが怖かったのです)

できたてホヤホヤのMellow Cola


【薬瓶へのこだわり】

工場での試作を繰り返しながら、同時に商品となる瓶も決定しなければなりません。
Mellow Colaは、「コーラ誕生当時は薬として愛飲されていた」というエピソードを大切にしていて、瓶はどうしても薬瓶を使いたかったのですが、ここでも理想と現実の差に落胆します。

まずは、通い慣れた飲食店の味方、「合羽橋」で瓶の卸業者を探しました。瓶の卸業者はいくつかあるのですが、ドリンクサイズの薬瓶を扱っている所が殆どありません。(10mlとか30mlとかアロマ系のサイズはあるんですけどね)
ネットでも瓶の工場を調べまくりましたが、やはり500mlくらいのサイズ感で薬瓶を作っているところはなかなか見つかりませんでした。
結局、少し高いなと思いつつ、一番最初に合羽橋で見つけた卸業者から購入することに決めました。
 
もう1つ、この形の瓶にこだわった理由があります。
それは、バーにあるバックバー(お酒が沢山並んでいる棚)にお酒と一緒に並べても浮かないこと。
Mellow Colaは、カクテルの材料としてバーで使ってもらえるように味や糖度にもこだわって作っています。
実際、単にコーラとして飲むだけでなく色々な飲み方をMellow Colaは提案していて、多くのバーテンダーに使ってもらいたいと開発した商品です。バーに置いた時にお店に馴染むかどうかを最初から考えて瓶やラベルを決めています。

Cola Mojito


【人気のラベルができるまで】

瓶の形が決まったら、ラベルのデザインを決めていかなければいけません。
「愛されるブランドにするにはキャラクターがいた方がいいな」と思った私は、キャラクターデザインができる知り合いがいる訳もなく、またもやネット上で検索しまくります。イラストレーターさんのInstagramを見まくって、「この人の作品好き!!!!」って方を見つけました。
 
吉原奈桜さんという方です。浮世絵風の花魁や侍がビールやスケボーを楽しんでいる、といった「和と洋」を上手に組み合わせた作品を作られているイラストレーターさんです。(ちなみに私はストリートカルチャー系が好きです)
「バーテンダーがつくったクラフトコーラ」という触れ込みで売り出したかった私は、「バーテンダーのキャラクターをクラフトコーラのラベルに入れたい」と思っていたので、吉原さんの作品をみて「これだ!!」と思ってしまったのです。
ドキドキしながら吉原さんにDMを送りました。「そもそもこういったお仕事は受けてくれるのだろうか?」「予算と見合うだろうか…」、色んな不安がありました。
結果、吉原さんはラベル作成のオファーを快諾して下さり、二人三脚でラベルデザインを作っていきました。
二人三脚というより、私のわがままに随分答えて頂きました。「花魁をバーテンダーにしたい」「全体的には大正時代のマッチ箱風にしたい」「薬瓶の茶色に馴染む色合いにしたい」…(後日、吉原さんに聞いたら「できあがりのイメージが固まっている方がやりやすいです」と言って頂いたのですが、課題も多くなってしまい申し訳無かったです)
私は横浜にある「ホテルニューグランド」のフォントが好きで、「メロウコーラの部分のフォントはこんな感じで」とお願いしたら、なんと自作でフォントを作って下さったのです!!感激です。
 
こうしてこだわりまくったラベルはお陰様でとても評判が良いです。
このラベルには意味もあって、コーラが誕生した「アメリカ」、クラフトコーラという「日本文化」を、バーテンダー(アメリカ)、花魁(日本)で表しています。

人気のラベル(花魁のバーテンダー)


【なんでMellowっていうの?】

マルシェなどに出店していると「なんでメロウって言うんですか?」と聞かれることも多いです。
ちなみに、とある漫画の中に「メロウコーラ」という飲み物が登場しているようですが、これとは全く関係ありません。むしろ、この存在は商品を発売した後に知りました。(リサーチ不足ですよねw)
実は弊社商品の正式名称は「Mellow Cola」(英語表記)であり、「メロウコーラ」ではありません。
では、なぜ「Mellow」なのかというと、そもそも私が音楽が大好きで「Mellow」な感じが好きなんですね。

Mellow music

「Mellow」という言葉を直訳すると、「ゆったりした」「リラックスした」といった意味があり、「Mellowな音楽を聴きながらそういった気分の時に飲んでもらうコーラになったらいいな」という願いを込めて「Mellow Cola」という商品名にしました。(実際、コーラ誕生当時のコーラにはリラックス効果もあったみたいですよ。


……初回にして長文になってしまいました。
今回はこの辺にして、次回はMellow Colaの特徴などを書いていければと思っています。
ここまで読んで下さってありがとうございます!!
 
 
《Mellow Cola》
https://www.mellowcola.com
 
《Mellow Cola オンラインショップ》
https://www.mellowcola.thebase.in

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