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ヒットチャートについて考える

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オリコンやビルボードなどの総合チャートについての考察、そこから派生して自分オリジナルのヒットチャートの作成や時々の樹になる音楽の紹介をしていきます。
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歌のゴールデンヒット 歌姫の一番売れた歌Best100 感想 (少しだけオリコンを再評価しました)

歌のゴールデンヒット 歌姫の一番売れた歌Best100 感想 (少しだけオリコンを再評価しました)

 先日(2022/11/17)、TBS系で放送された「歌のゴールデンヒット」は非常に興味深い内容でした。これまで同種の番組が放送されるたびに「なんでCD売上だけ? またAKB?」という批判が上がり続けていたのに対して、ついにダウンロードとストリーミングも合算した令和のランキングにアップデートされていたから。前宣伝で「音楽業界初」と謳われていたのは決して誇大広告ではなく、しかも、1968年から202

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Billboard Japanお得意の正義の鉄槌

Billboard Japanの得意技、自称チャートアナライザ大喜びの正義の鉄槌を下しました報告。

いや、むしろ何故今まで、Spotifyの再生回数1回と無音ループ再生、マルチデバイス再生がすべてカウントされてしまうザル仕様のLINE MUSICやAWAの再生回数1回が等価だと思っていたのかが不思議でならないし、やって当然の対策ではある。でも、これってAmazon・Spotify・Apple以外

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NACK5のAll Japan Singles Top20のこと

NACK5のAll Japan Singles Top20のこと

今年初の投稿が4月になってしまい、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

その空白期間の間に、エリア外(私は現在大阪にいます)のラジオ番組も視聴できるように環境を整備し、敬愛する小林克也さんが担当しているNACK5のラジオ版「Best Hit USA」に加えて、同局で毎週金曜日に放送されている9時間のワイドプログラム「ファンキーフライデー」内で午前に放送されている「オールジャパンシン

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2021年 年間ランキング 80位→61位

2021年 年間ランキング 80位→61位

前回投稿に続き、個人オリジナルチャートの年間ランキング61位~80位を紹介します。私自身でももっと上位に入っていると思っていた曲がこのゾーンにいくつかありました。

71位~80位

78位のCody・Lee(李)は今年ブレイクした重要バンドのひとつ。無国籍なサウンドがとても魅力的です。

個人的に特にうなったのは、同じく「我愛你」というタイトルで同じく無国籍ロックで人気を博したバンドが30年以上

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2021年 年間ランキング 100位→81位

2021年 年間ランキング 100位→81位

2021年もついに1年を総括する12月を迎えました。まだ1ヶ月残っているのに、と思いますがビルボードは早々に年間ランキングを発表することでしょう。ですので個人でヒットチャートをつけてみることを勧め、実際に毎週記録している私も、2020年12月から2021年11月までの12か月間で集計した年間ランキングをここに掲載しようと思います(毎週のランキングによるポイントと同期間にiTunesで記録された再生

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最新オリジナルチャートPICK UP

最新オリジナルチャートPICK UP

Spotifyのプレイリストが貼り付けられるようなので、試してみました。

でもこれだと、来週プレイリストを更新したときに投稿時点の順位は失われてしまうので画像も貼り付け。SpotifyのGUI仕様が変わって、アートワークが常に表示され、曲順もわかりやすくなっています。

オリジナルチャートの醍醐味は、世間の順位との差異から、自分が特に今ハマっている曲が可視化できること。今週だと、1位が佐藤千亜妃

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オリコン合算シングルチャートについて考える

オリコン合算シングルチャートについて考える

オリコンは現在、上記サイトに掲載された集計方法に基づいた合算シングルチャートを毎週発表しています。集計方法を開示していないビルボードジャパンのHOT 100との比較検証対象として有効なチャートですが、いくつかの問題を含んでいます。よく言われているのは、「オリコン合算シングルチャートはCDシングルのウェイトが高すぎる」というものですが、初登場週に10万枚以上売り上げる特性をもったアーティストがいない

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音楽サブスク主流の総合チャートについて考える

2021年現在のBillboard HOT 100およびオリコン合算シングルチャートで最も影響力を持っているのはSpotify、Apple Music、LINE MUSICなどのストリーミング(音楽サブスク)のランキングになっています。オリコンの合算シングルチャートはCDのウェイトが高すぎるという意見もありますが、それについては別の機会に触れたいと思います。

1990年代まではCD売上ランキング

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2021/05/02付オリジナルチャート (1位~10位)

中高生の頃にハマったオリジナルチャート作成趣味は社会人になって以降いったん継続できなくなってしまうのですが、去年から再スタートしました。

昔と大きく異なるのは、新しい音楽に触れるチャンネルがテレビ・ラジオからYouTube・SNS・ストリーミングサービスへと変化したこと。気になる曲がオンエアされるまでラジオにかじりついていた労力が省かれ、SNSで見つけたアーティスト名や曲名でストリーミングサービ

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