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【自作詩集】 霧の森〜記憶を彷徨いながら〜

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オーストラリアに来てからの風景や心情を綴った詩 心から消し去ることのできない想いなどの書き殴りの詩
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#記憶

【詩】光る海

【詩】光る海

初秋の週末
また雨が4日間ほど続くと聞いて
急いで身支度をして大好きな海に向かった

到着してすぐに
靴を脱いでビーチサンダルに履き替える

砂浜から見る海は
陽の光を受けて
キラキラと星が降ってきたかのように
輝いていた

「わー、綺麗!」

私は砂浜に座って
ボーッと海のキラキラを眺めていた

打ち寄せる穏やかな波が
集めてきたキラキラを落としていく

水平線の彼方には
沢山のキラキラが集まり

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【詩】午前2時のスパイラル

【詩】午前2時のスパイラル

誰もが言った
彼女は聡明活発
ウイットに効いたジョークで
みんなを笑わせ いつだって
リーダー的存在だったって
全てを完璧にこなし
怖いものなどなかったと

誰かと時間を共有すれば
相手が何が好きかを察し
必要な言葉を用意して
気持ちよくさせる名人だった
誰もが彼女を好きだった

どんなに荒んだ心を持つ者でも
優しく包める自信があった
心を宥め穏やかにできると自負していた
汚れた道を雪を積らせ白く

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【詩】ノスタルジー

【詩】ノスタルジー

幾つの夜を越えたのだろう

生ぬるい部屋の中で

脳裏に隠れていた記憶を
掻きむしるような
不安定な音楽が流れている

ダンスフロアで踊るカップル
どこだ?
皆んな微笑んでいる
微笑みが古過ぎて
現実だったのか
想像なのかわからない

坂道を下る若い女
赤いジャケットに
ホワイトのパンツ

誰だ?見たことあるけど
思い出せない顔
背が低かった筈なのに

記憶の断片だけが
浮かんでは消える
頼りにな

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