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【詩】光る海

初秋の週末
また雨が4日間ほど続くと聞いて
急いで身支度をして大好きな海に向かった

到着してすぐに
靴を脱いでビーチサンダルに履き替える

砂浜から見る海は
陽の光を受けて
キラキラと星が降ってきたかのように
輝いていた

「わー、綺麗!」

私は砂浜に座って
ボーッと海のキラキラを眺めていた

打ち寄せる穏やかな波が
集めてきたキラキラを落としていく

水平線の彼方には
沢山のキラキラが集まり
白く光り輝いていた

穏やかな波の音と
輝く水面...

私は自分だけの世界に浸っていた

ふと遠く斜め前に座っているオヤジに気づいた
頭がピカピカに光っている

海のキラキラと
オヤジの頭のピカピカ

こんな経験は滅多にないと
ジーッと頭と海の両方を一緒に眺めていた

すると突然そのオヤジが振り向き
私に気づくとウインクしてきた

私はハローの意味を込めて
右手で親指を立てた

なんて清々しい午後なんだ
海を見ていると
誰しも幸せな気分になる

いつしか
私の心の波も落ち着き
海の波と一体となっていく

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