「違うこと」を続けると不感症になるから,普段から心の声を聞いてあげる

心の声というのは,ちゃんと聞いていてあげないと,聞こえなくなる.
「なんか違う」を無意識のうちにかき消して,そのまま続けてやってしまっていると,心の声が何も聞こえなくなる.
心の声が聞こえなくなる,というのは,何に対しても何も感じなくなる,ということ.
何が嫌かすらもわからなくなる
心の声を一定以上に無視すると,心は押し黙ってしまう.
心が不感症になる.
これは長期的のみならず,短期的にも.
心が黙ってしまうのに何ヶ月何年という長い月日は要しない.
1日の中でもよく起きる.
大してやりたいわけでもないことを休みの日にしていると,なんか調子がおかしくなる.
「これやりたくない」という心の声に耳を貸さないでいると,体に力が入る.実際にどこかが固くなる.
自分はそれが呼吸に出る.「違うこと」を続けると胸がつまり,息苦しくなり,軽い過呼吸になってしまう.

そしてこういうふうに不感症になってしまったら,何を入れても反応が返ってこない.心が声を発しなくなる.
こういう時は,いろんなものを心に提示してあげるのも手だけど,それより,不感症になったことを認識して,いたわって,休めてあげる.
「あ,今は何をあげても喜ばないんだな」と気づいて,労ってあげる.

そしてもしそのような不感症が和らいできたら,今度は心の声を意識しながら色々なことをしてあげる.
声を無視しすぎて不感症になる,といったことがないように,心が発する小さな小さな声に聞き耳を立ててあげる.
不感症になってから治療するのではなく,予防してあげる.
心がいじけてしまわないように,嫌かどうかを聞きながら何かをする.

いわゆる敏感な人,というのは外に対しては敏感だけど内に対しては鈍感な傾向にある気がする.
外に気を向けて気を遣っている分,自分の心への扱いが雑な気がする.
自分もそう.
周りに対しては敏感で繊細なんだけど,自分の心に対しては強硬的で辛辣で命令口調で執着してる.

自分の心を無視しないようにしよう.
調子が悪くなる前に,普段から.

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