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「パリ高等法院の磔刑図」アンドレ・ディープル?【ルーヴル美術館の名品150選】105

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

アンドレ・ディープル作?「パリ高等法院の磔刑図」、1450年以前に着手、RF2065、2.26×2.70m、フランス絵画部門、リシュリュー翼

三位一体と磔刑。
王家とパリゆかりの四人の聖人。
両端は王。
切られた頭を持つのは前の作品と同じ人。
パリの有名な場所も描かれます。

 作品はこういう構造になっている:中央に磔刑の場面と三位一体、両側に聖人、背景にパリの有名な場所が描かれる。
では磔刑の部分から、見ていくことにしよう。

◆磔刑◆

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